商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2019/06/20 |
JAN | 9784122067516 |
- 書籍
- 文庫
クーデターの技術
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クーデターの技術
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商品レビュー
3.3
6件のお客様レビュー
「クーデター」と聞くと、時の政権に不満を持つ者が(とりわけ軍部)、武力行使して政権を掌握するというイメージがある。確かに物理的な力で政府を打倒するのが基本的なパターンであるが、一方で別の手法で政府を乗っ取るパターンもある。本書では、近代以降に発生したヨーロッパ諸国のクーデターを...
「クーデター」と聞くと、時の政権に不満を持つ者が(とりわけ軍部)、武力行使して政権を掌握するというイメージがある。確かに物理的な力で政府を打倒するのが基本的なパターンであるが、一方で別の手法で政府を乗っ取るパターンもある。本書では、近代以降に発生したヨーロッパ諸国のクーデターを紹介する。 先ほど物理的な力以外のクーデターが存在することに言及したが、それは国家の既存のインフラ(鉄道や通信手段など)を掌握するという手法であり、その典型がレーニンによる社会主義政権の樹立である。著者によると、ボリシェヴィキによるクーデターは、トロツキーの戦略のおかげで成功したと指摘する。また臨時政府の首相ケレンスキーが、警察によってのみ、国家を防衛することができなかった点にも注目する。このように、既存のインフラをうまく利用して達成できる場合もある。 また巻末の解説によると、本書の優れたところは、『クーデターの技術』が刊行された当時、すなわちイデオロギーが強かった1930年において、イデオロギーとテクニックを分けて分析する手法だという。この手法のおかげで、現代人がこの本を読んでも、クーデターや独裁者のあり方に関して考えさせられる。
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クーデターは普遍的な手順を経つつ、独裁者が法の枠内であろうとする内容は興味深い。法の支配とは大衆に対する重要な構成なのであろう。
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こうも続けざまに権力掌握の話を読んでいると、カンタンに体制を変えられるようなそんな気がしてしまう。 こうして僕は毎日が革命前夜のような気がして、いつでも情勢を見誤ってしまう。
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