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黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみ
1,760円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/06/20 |
JAN | 9784163910420 |
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黄色い実
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商品レビュー
3.8
20件のお客様レビュー
紅雲町珈琲屋こよみ、第7作。 自分が好きな物を集めた小さな店をやっている、お草さんが探偵役のシリーズです。 若い店員の久実は元気で明るく、働き者。 店に来た山男・一ノ瀬とふとしたきっかけで親しくなります。微笑ましく見守る草だったが… 一ノ瀬も、意外と訳あり? 店の常連になった...
紅雲町珈琲屋こよみ、第7作。 自分が好きな物を集めた小さな店をやっている、お草さんが探偵役のシリーズです。 若い店員の久実は元気で明るく、働き者。 店に来た山男・一ノ瀬とふとしたきっかけで親しくなります。微笑ましく見守る草だったが… 一ノ瀬も、意外と訳あり? 店の常連になった一人に、かってアイドルだった女性がいました。今は目立たないように暮らしている様子。 一方、地元の名士の妻も常連で、息子が帰郷するために地元の仕事の口利きを頼まれます。 まさかそれが… 思わぬ事件が久実にふりかかり、正義感の強い草としては犯人を突き出したい。 だが性犯罪の場合、二次被害も大きくなって深く傷つく可能性があります。 なんでこんなことに、とシリーズを長く読んできて久実さんは身近に感じられるだけに、こちらも重い気持ちになりました。 地元に密着した暮らしの中で起こる、日常の謎系のシリーズですが、甘くもゆるくもない。 けれども、久実さんは健全で強い! 悲しみを奥に秘め、老いを見据えて覚悟ある生活を送るお草さんが築き上げた穏やかな生活も、その強さの、確かな支えの一つですよね。
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紅雲町でコーヒー豆と和食器のお店、小蔵屋と営むお草さん。 常連さんの付き合いで物件を見に行って出会ったのは風変わりだけど力になる一ノ瀬で 小蔵屋の従業員の久美とはいい関係になっていった。 同じくお店の常連の百合子から、息子の就職先を頼まれ、 うまい具合に円滑に物事を進めるお草さん。 そんな矢先に小蔵屋の第二駐車場で起きた、 常連客の織里江さんが暴行を受けたという話を聞き、他人事ではないと心配する中で 久美の様子がおかしいことに気づいたお草さんの疑問と葛藤。 ネタバレ。 就職先を紹介した客の息子の佐野は前の職場でも女性を暴行しており、今回も織里江や久美は未遂に終わったものの罪を重ねていた。 警察に届ける勇気、被害者にすらも周囲の遠慮のない噂、 そういったものから守るお草さんや一ノ瀬たちの気遣い。 今も昔も性暴力の被害に遭う人はいつだっているのが現状で、 こんなことを思うのは不謹慎かもしれないけれど、 きっと未来すらもまだ解決できない問題の一つになるのかもしれない。 戦争が現代にもあるのと同じように。 最初は些細でも、そういった小さな出来事から歪みが出てくるのかもしれないなあ、と思った。 だから私たちは声を上げ続けなければならない。 お草さんの久美ちゃんを思う気持ちと、 久美ちゃんの葛藤も十分胸に染みて、もどかしくも未来が明るい方向に進んでくれてよかった。 って色々考えさせられる今回のお話だった。
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他の人の感想を見て、重い話なんだろうな… と予想はしていたものの やはり辛い話だった。 加害者の人となりが今ひとつよくわからなかったけど、却ってそれが良かったのかも。 とにかく、久実ちゃんが小蔵屋に残ってくれて良かった。
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