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三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録
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三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録

太永浩(著者), 李柳真(訳者), 黒河星子(訳者), 鐸木昌之(訳者)

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三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2019/06/13
JAN 9784163910383

三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録

¥2,420

商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

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2020/12/11

【271冊目】2016年に脱北した元在英北朝鮮大使館公使の外交回想録。めっちゃ面白かった!北朝鮮外交だけでなく、内政の内幕、さらに北朝鮮の歴史を内側から視る。北朝鮮という特殊な国家のことだけでなく、より一般的に外交や独裁、あるいは統治についての洞察が得られる一冊。  題名にある...

【271冊目】2016年に脱北した元在英北朝鮮大使館公使の外交回想録。めっちゃ面白かった!北朝鮮外交だけでなく、内政の内幕、さらに北朝鮮の歴史を内側から視る。北朝鮮という特殊な国家のことだけでなく、より一般的に外交や独裁、あるいは統治についての洞察が得られる一冊。  題名にある「三階書記室」とは、韓国でいう青瓦台、米国でいうホワイトハウス、日本でいう内閣官房のような部署のこと。北朝鮮政府は完全な縦割りになっていて、横の連携は一切ない。全ての報告・決裁は金日成・金正日・金正恩に向かってあげられ、指示はそこから降りてくる。金氏が情報を独占することにより、唯一領導体系、すなわち独裁権力を強めるためである。しかし、さすがに金氏だけで一国全ての報告・判断を行うことは不可能。そこで、三階書記室が情報の結節点となり、時に金氏に代わって判断・指示を行う。それゆえ、三階書記室は北の体制に不可欠な重要部署なのである。  筆者が在英大使館時代に受けた三階書記室からの暗号の内容は、金正日の息子・金正哲がエリック・クラプトンの公演を観る際のアテンドをすること。超お忍びの訪英を現地で察知したのが日本のメディアというのも興味深い。  その他、張成沢粛清は金正恩が金正日の正妻の子ではないというルサンチマンに由来しているという筆者の分析や、拉致問題で日本の姿勢が予想以上に強硬だったために金正日が認めざるを得なかった等々、興味深い話はたくさんある。  最大の敵である米国の出方をうかがったり、北朝鮮への強硬策を回避するために、米国の同盟国で北朝鮮と国交のあるイギリスを利用したという外交戦略も面白い。この本が出版された後、イギリスは対北朝鮮政策を変えたのだろうか。  筆者は、今年5月の選挙に当選し、今や韓国の国会議員である。しかし、本書では、彼自身がかつて誇った思想的強固性は描かれるものの、彼が犯した罪についての記載は乏しい。外交官として食糧調達の話とか書いてあるけど、この本が読みやすく、かつ、大変示唆に富み、筆者の賢さをうかがわせる内容だからこそ、逆に、本書に描かれなかった彼自身の欺瞞に意識が向いてしまう。

Posted by ブクログ

2020/08/02

脱北した北の高位外交官。 実際どんな形で脱北したのかとか、全く書かれてないし、脱北を決めた心情とか唐突過ぎて、どこまで本当か、何を端折ってるのか判らないが、北の考え方とか体制とか、面白い。 変な言い方だが、マジなんだな。 それにしても、外交っていうのは命懸けというのがよく判っ...

脱北した北の高位外交官。 実際どんな形で脱北したのかとか、全く書かれてないし、脱北を決めた心情とか唐突過ぎて、どこまで本当か、何を端折ってるのか判らないが、北の考え方とか体制とか、面白い。 変な言い方だが、マジなんだな。 それにしても、外交っていうのは命懸けというのがよく判って、今の日本はここまで考えてやってんのかと思う。 南に寄せる過度な期待は、ちょっと笑う。

Posted by ブクログ

2020/01/08

脱北した元北朝鮮外交官による、金日成の時代からの自伝である。 金正哲のイギリス極秘訪問や、自らの結婚に至る経緯等は非常に具体的で、北朝鮮の実情がよく分かる。 北朝鮮の崩壊については、その強力な密告や粛清のシステムにより簡単では無さそうだ。

Posted by ブクログ

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