商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2019/06/10 |
JAN | 9784480099280 |
- 書籍
- 文庫
書き換えられた聖書
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書き換えられた聖書
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
異論を認めないキリスト教の姿勢が暗黒期を招いたと思うが、聖書を徹底的に分析する姿勢が西洋文明の優勢を招いた科学・民主主義に結びついたんだろうか 絶対に正しいはずの神の言葉が繰り返された写本によって発生した改竄を含む変化が面白い 根拠が薄弱に思える三位一体等を信仰できるんだからカル...
異論を認めないキリスト教の姿勢が暗黒期を招いたと思うが、聖書を徹底的に分析する姿勢が西洋文明の優勢を招いた科学・民主主義に結びついたんだろうか 絶対に正しいはずの神の言葉が繰り返された写本によって発生した改竄を含む変化が面白い 根拠が薄弱に思える三位一体等を信仰できるんだからカルトとの線引は難しい
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聖書ミリしらでも面白く読めた。むしろ宗教的思想がないということが楽しめる一因なのかもしれない。 一番面白いと思ったのは最後のほうにおいて、作者(主張が強い)、訳者(主張が強い)、解説(主張が強い)という畳み掛けられるところ。
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チェスタートンは、ローマカトリック教会の2000年の歴史を振り返り、「中庸を保つ戦い」と総括したが、この本に出てくる、新約聖書成立の時代のエイレナイオスの「大地に四方位があり、風に四方があり、柱が四本あるごとく、福音書も当然四篇が必要だ」という言葉は、この教会の性格を表している。...
チェスタートンは、ローマカトリック教会の2000年の歴史を振り返り、「中庸を保つ戦い」と総括したが、この本に出てくる、新約聖書成立の時代のエイレナイオスの「大地に四方位があり、風に四方があり、柱が四本あるごとく、福音書も当然四篇が必要だ」という言葉は、この教会の性格を表している。イエスキリストの描き方も異なり、多くの矛盾点も含んでいる四福音書全てが要るという考え方は、聖典を定める側からすると、いささか変わっているが、それが、この信仰の性格を表しているということだと思う(内外から矛盾点を突かれるのは、かなり面倒くさいはずなので)。 本文批評の立場から、聖書の成り立ちから、さまざまな改竄を取り上げるが、もともと福音派クリスチャンだった著者は、改竄に批判的だったが、だんだんと「人間の書」として聖書を捉え、人間として、その時代、時代に影響されながら、改竄が重ねられることに理解を示すようになったという。 他の著作も読んでみたくなった。 (蛇足)宗教は怖いという見方があるが、それは、「中庸」から離れた「行き過ぎ」が目立つからなのかもしれない。宗教内部では、この「行き過ぎ」は「異端」となるが、「異端排除」の歴史も「行き過ぎ」に満ちているので、ここが理解を難しくしているのだろう。
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