商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2019/06/05 |
JAN | 9784087734966 |
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真実の終わり
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毎日新聞2019623掲載 評者: 池澤夏樹(作家) 朝日新聞2019727掲載 評者: 西崎文子(東京大学教授・アメリカ政治外交史) 毎日新聞20191215掲載 評者: 沼野充義(東京大学教授・スラブ文学) 日経新聞2020111掲載 評者: 渡辺靖(慶應義塾大学教授) 朝日...
毎日新聞2019623掲載 評者: 池澤夏樹(作家) 朝日新聞2019727掲載 評者: 西崎文子(東京大学教授・アメリカ政治外交史) 毎日新聞20191215掲載 評者: 沼野充義(東京大学教授・スラブ文学) 日経新聞2020111掲載 評者: 渡辺靖(慶應義塾大学教授) 朝日新聞2021911掲載 評者: 三浦俊章(朝日新聞編集委員)
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トランプ大統領に代表される虚言やフェイクニュースを批判した書籍である。フェイクニュースが存在すること以上に、虚言やフェイクニュースが非難されずに受け入れられていることが問題である。現実に2019年の台風19号で二子玉川が浸水したが、住民団体「二子玉川の環境と安全を考える会」が多摩...
トランプ大統領に代表される虚言やフェイクニュースを批判した書籍である。フェイクニュースが存在すること以上に、虚言やフェイクニュースが非難されずに受け入れられていることが問題である。現実に2019年の台風19号で二子玉川が浸水したが、住民団体「二子玉川の環境と安全を考える会」が多摩川氾濫後にWebサイトを削除したとのフェイクニュースも流布された(林田力「台風19号の多摩川氾濫と住民運動へのフェイクニュース」ALIS 2019年10月14日)。 本書は、この背景としてポストモダニズムがあり、右派メディアとソーシャルメディアが加速させたと分析する。これに対抗するためには、教育と自由な報道が必要と主張する。ポストモダニズムの相対主義が背景になっているとの分析には同意する。 しかし、絶対的な権威の押し付けに対抗するためにポストモダニズムは有用である。20世紀的リベラル価値観は相対化してはならないという主張は御都合主義になるだろう。むしろ、21世紀を多く生きている世代にとって20世紀の価値観押し付けが息苦しさの原因になっており、その反感があることを直視しなければならない。20世紀的リベラル価値観の押し付けは反感を強めるだけである。 右派的なフェイクに対抗するためには虐げられた個人の立場に立ったポストモダニズムの相対主義を徹底することと考える。全体最適や目の前の問題の解決という名目で個人に負担や我慢を押し付けることを正当化しない。これを許してしまうと、例えば不法移民を規制するために何をやっても良いということになる。これに左派リベラルは、あまり有効に対抗できていないが、それは左派にも公共の福祉などの全体最適思考が強いためである。
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著者は1955年生まれの日系アメリカ人二世。長くニューヨークタイムズ紙上で書評を担当。批評部門のピューリッツァー賞受賞者。ドナルド・トランプと彼を登場させたアメリカの現実について舌鋒鋭い議論が展開される。ウソつきの恥知らずのトランプに対する批判は、それ自体むちゃくちゃ小気味よいが...
著者は1955年生まれの日系アメリカ人二世。長くニューヨークタイムズ紙上で書評を担当。批評部門のピューリッツァー賞受賞者。ドナルド・トランプと彼を登場させたアメリカの現実について舌鋒鋭い議論が展開される。ウソつきの恥知らずのトランプに対する批判は、それ自体むちゃくちゃ小気味よいが、問題はそういう人物を担ぎ上げ、今なお支持を続ける人々がアメリカの半分近くいること。そして同じようなことが近年日本でも起こっていることは改めていうまでも無い。アベ、スガに続いてどのウソつきが次の政権を握るのか未だ不明だが、いつまでもウソつきの恥知らず集団の中で椅子取りゲームが続いているのが日本の悲劇。今や共産党が一番まともな市民政党に見える。
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