商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2019/06/05 |
JAN | 9784093897822 |
- 書籍
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安楽死を遂げた日本人
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安楽死を遂げた日本人
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商品レビュー
4.3
31件のお客様レビュー
「安楽死を遂げるまで」を読み、寝たきりになる前に自分の人生を閉じることを願いますという内容のメールを著者の宮下洋一さんに送ったのは、小島ミナさん…彼女は多系統萎縮症という神経難病を罹患しており、正常な判断能力を有したまま寝たきりになるという残酷な経過を辿るという…。彼女は努力家...
「安楽死を遂げるまで」を読み、寝たきりになる前に自分の人生を閉じることを願いますという内容のメールを著者の宮下洋一さんに送ったのは、小島ミナさん…彼女は多系統萎縮症という神経難病を罹患しており、正常な判断能力を有したまま寝たきりになるという残酷な経過を辿るという…。彼女は努力家で明るく誰からも慕われており、その介護も彼女の姉が当然のことと引き受けてくれたのだったが…。彼女は、日本では合法化されてないがために、スイスに渡り安楽死することを希望したのだった…。 私はこのNHKスペシャルを観ていました。ただ、ただ衝撃を受けて、悲しい気持ちになったのを覚えています。でもこの作品を読んで、悲しいだけじゃなかったことがわかりました。だって、そこに至るまでの苦しみはとても辛いものだったから…。 著者の宮下さんは、小島さんの最期にも立ち会いその様子を本作に収めています。小島さんが生きていた、愛されていた証…彼女を愛した人たちへも届いていることでしょう。こうした実際を知ると、日本でも安楽死が合法化されたらよいのかな…という思いも抱きますが、安楽死を希望していたけれどその意思を変え、日本で家族に看取ってもらった方もいました。ここ最近は、自分の望む生き方と望む最期を当事者と家族、それを支える専門職で共有するという人生会議(ACP)や、エンディングノートとか事前指示書の必要性も取り沙汰されています。まずは、そこからかな…って感じました。
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スイスでの安楽死を希望し、実際に安楽死を遂げた方、安楽死を希望しながらも最終的には天寿を全うした方について、筆者が取材した内容が主に書かれていた。 スイスでの安楽死の現実についてこの本を通じて知ることができた。脊髄小脳変性症の小島ミナさんの闘病中のお話は本当に辛く、泣きながら読んだ。最期の家族との別れは、私にはとても理想的に感じられた。ただ、彼女は、スイスまで行ける体力があるうちに安楽死しないといけないと考えており、もし日本で安楽死が出来たならもっと後でも良かったとも言っていた。 病気は多くの人にとって避けられないものであるし、本を読んだ上でもやはり安楽死という選択肢が必要だと感じた。「苦しくても命があればいいのでしょうか」という彼女の言葉がとても刺さった。 私自身は学生時代に母親を癌で亡くしたが、治療中はずっと死にたいと言っていたし、死にたいと言う母を励ます時間が何よりも辛かった。余命を言われた時の母はむしろ嬉しそうだった。最期は緩和ケアという選択をしたが、最後までしんどそうだったし、安楽死という選択肢があれば母親自身も家族もこんなに体と心に傷を負わなかったのにとどうしても思ってしまう。 命があれば、生きてさえすればなんでもいいのか、色々な人が改めて考えることができる本だと思う。海外での安楽死について色々な人に知ってもらい、日本においてももっと議論してほしいと思った。
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前作の日本人の実例。 本人の意志、周りの理解つまりそれだけの信頼と理由がないとわざわざ外国まで行って行うのは難しい。
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