商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 音楽之友社 |
発売年月日 | 2019/05/31 |
JAN | 9784276210592 |
- 書籍
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ホロヴィッツ・ピアノの秘密
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ホロヴィッツ・ピアノの秘密
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
ホロヴィッツのピアノが、ぼろぼろだと言うライナーノートがあって、批判的な文章だったような気がしたが、そのピアノには、なにを隠そう大切な要因があったのです。もう一度聞くのが楽しみ。
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巨匠の求める音 最低音から最高音までの発音のバランスの良さ、鳴りムラが少なく、音が伸びてタッチの強さと音量がリニアに出せて、鍵盤はあくまで軽く反応が良いこと。 倍音の高い成分の音をカットしていない枯れた音に仕上げる。 ステージ上の温度湿度で調律精度は変わる。コンサートが終わるまで持つこと。 それよりも、鳴り方や音色、弾き心地。
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名ピアニスト・ホロヴィッツと、ピアノの「巨匠時代」をサポートしたスタインウェイ社C&A部との華麗なる関係を、日本人調律師の目から見たルポルタージュ。 まず、調律師って、音合わせの人だとオレも思ってました(スイマセン)。 そう単純ではないのである。レーシングマシンのメカ...
名ピアニスト・ホロヴィッツと、ピアノの「巨匠時代」をサポートしたスタインウェイ社C&A部との華麗なる関係を、日本人調律師の目から見たルポルタージュ。 まず、調律師って、音合わせの人だとオレも思ってました(スイマセン)。 そう単純ではないのである。レーシングマシンのメカニックよろしく、その場所・その環境・そのプレイヤーに合わせた最適解を用意する玄妙な仕事なんである。 中でも巨匠中の巨匠であったホロヴィッツは、よほど気に入ったもの以外のピアノは弾かなかったそうだ(世界ツアーとかでも自分の楽器を持ち運んで演奏した)。その孤高の超感性をフルサポートしたのが、スタインウェイのコンサート&アーチスト専門部隊、すなわちC&A部なのだった。 極めて特異な奏法が、極めて特異なピアノメカニズムに支えられて、極めつけの演奏の数々を生み出したんだなあ。 著者は、そのビジネスモデルを学び、さまざまな楽器を所有してコンサートホールやピアニストのニーズに応えるサービス会社を起業した。そのラインナップの中には、実際にホロヴィッツが弾いた(気に入っていた)ピアノや、プレイエル(ショパン)、エラール(リスト)といった歴史的な楽器も含まれており、実際に作曲された時代の音を体験・再現できる環境を揃えているという。 なかなか遠大な話なのである。 ショパン、リストといった話になると、いささか郷愁みたいな話に聞こえなくもないんだけど、徐々に時代が下ると、聴き映えのするある意味アクロバチックな演奏や、大きな箱(ホール)で大きな音を鳴らす必要性が生まれて来た。その流れに合わせて、スタインウェイの機構も発達したということらしい。 そんなピアノの歴史も面白かったし、スタインウェイの一種ギラついた音が好きではないんだけど、なぜそうなっているのかの一端も見えた。 ホロヴィッツの逸話(日本のホテルにあったピアノがたまたまいたく気に入り、時ならぬサロンコンサートが繰り広げられたとか)にも、神話的痛快さがあった。
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