商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社 |
| 発売年月日 | 2019/05/27 |
| JAN | 9784582836004 |
- 書籍
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フィンガーボウルの話のつづき
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商品レビュー
4.2
11件のお客様レビュー
とてもとても大事に書かれたことがわかる本だった。 尊いというか、とにかく心が満たされた。 吉田篤弘さんのデビュー作。 大事に大事に読んだ。 感想は上手く書けないけど、すごく良かった。 不思議な世界観。ビートルズ、詩人、ラジオ、レインコート、小説家。 これが原点かあ、、としば...
とてもとても大事に書かれたことがわかる本だった。 尊いというか、とにかく心が満たされた。 吉田篤弘さんのデビュー作。 大事に大事に読んだ。 感想は上手く書けないけど、すごく良かった。 不思議な世界観。ビートルズ、詩人、ラジオ、レインコート、小説家。 これが原点かあ、、としばらく浸りたい。
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ビートルズのホワイトアルバムにそれぞれナンバーがついてるなんて知らなかった。ビートルズ聴きたくなった。 吉田さんのデビュー作ということで吉田作品ファンとして読めて良かった!
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吉田篤弘さんのデビュー作だ。 世界の果てにある食堂の物語……ここまでは思い付いたものの、その先が中々書き出せないでいる物書きの吉田君。 ゴンベン先生との会話から頭の中を整理して、少しずつ紡がれてゆく。 ゴンベン先生、いいこと言うんだよな~。 「夢か。夢ってもんは、そのままそこにあ...
吉田篤弘さんのデビュー作だ。 世界の果てにある食堂の物語……ここまでは思い付いたものの、その先が中々書き出せないでいる物書きの吉田君。 ゴンベン先生との会話から頭の中を整理して、少しずつ紡がれてゆく。 ゴンベン先生、いいこと言うんだよな~。 「夢か。夢ってもんは、そのままそこにあればいいもんだが、人が寄りかかった途端、〈儚い〉という字になる。誰が考えたことやらなぁ」 ゴンベン先生に教えをこうているのが「吉田君」なので、作者である吉田篤弘さんと重なり、私たち読者はエッセイのような物語のような、その不思議な境目を読み進めることになる。 どこまでが吉田さんで、どこからが「吉田君」のお話なんだろう。 それに続く短編は「吉田君」作、そして謎の作家ジュールズ・バーン作。 …らしいのだけど、どれをどちらが書いているのか、よく分からない。 そこがポイントだと、ゆるいメタ構造にもなっているのだと、吉田篤弘さんは仰られている。 是非、この複雑で不思議なフワッと感を味わっていただきたい。 殆どのお話には番号がふられている。 ビートルズのホワイト・アルバムと呼応しているのだ。 吉田篤弘さんは言う。 「この番号は、実際にぼくが買い集めた何十組もの「ホワイト・アルバム」に振られていたもので、架空の番号はひとつもありません。」(栞 金曜日のラジオ1 より) 驚きだ。 それから、一つ一つの物語が少しずつ呼応しあっていることにも気付く。 だからって何が起こるのか?と問われれば何も起きないのだけれど、 例えば、 「親愛なる、夜ふかしの皆様。こちらは気まぐれな〈六月の月放送局〉です。とてもささやかな電波で放送しています。」 等と、思わずときめいてしまう文章に出会えたりする。 寝る前に少しずつ読み進めるのに丁度いい感じ。 吉田さんの、優しくて温かみのあるお話が、素敵なタイトルと共に綴られている。 (装丁もイラストもいつも通り素敵です) このデビュー作の中に、今後の作品の欠片たちを見付けられるのも、ファンとしては嬉しいところ。 もっと早く読めば良かったなぁ。 好きだったのは「その静かな声」。
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