モロイ

サミュエル・ベケット(著者), 宇野邦一(訳者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2019/05/24
• JAN: 9784309207698

商品レビュー

2023/11/19

延々と語り続けられる言葉はどこに行くのか。単なるメモ書きに過ぎないかもしれない文章に，どこまで深入りするか，読者は試される。

2021/07/12

正直なところ、めちゃくちゃ体力が持っていかれる読書体験だった。読み終えるまでに1ヶ月ぐらいはかかったと思う。
感想としては、これをよく書いたな、ということに尽きる。描かれているものの大半は意識が崩壊しているモロイなる人物の声であり、意識が崩壊しているので意味も取りずらい箇所が多々あり、どこに向かうのかもよくわからない。たまに著者自身もどこに向かうのかわかっていないんじゃないか、と思わされる記述もあり、崩壊を通り越してもはや破綻してしまっている部分もある。文字数を稼ぐために記述したような(失礼...)ひたすらに冗長な部分もある。これはわざとだとは思うが。
なんというか文学作品としてはエラーを起こしてしまってるのだが、それで成り立っていることの異様さを感じた。

2020/06/03

2周目。ドラムを(プロドラマーはドラムを叩いていない時も叩いているのだ的なマユツバものの論理ではなくて)ドラムを叩いている瞬間にしかドラムを叩いていない論理で、一生叩き続けてる人はいないけど、30時間くらいだったら人間は叩ける