モロイ の商品レビュー
延々と語り続けられる言葉はどこに行くのか。単なるメモ書きに過ぎないかもしれない文章に,どこまで深入りするか,読者は試される。
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正直なところ、めちゃくちゃ体力が持っていかれる読書体験だった。読み終えるまでに1ヶ月ぐらいはかかったと思う。 感想としては、これをよく書いたな、ということに尽きる。描かれているものの大半は意識が崩壊しているモロイなる人物の声であり、意識が崩壊しているので意味も取りずらい箇所が多々...
正直なところ、めちゃくちゃ体力が持っていかれる読書体験だった。読み終えるまでに1ヶ月ぐらいはかかったと思う。 感想としては、これをよく書いたな、ということに尽きる。描かれているものの大半は意識が崩壊しているモロイなる人物の声であり、意識が崩壊しているので意味も取りずらい箇所が多々あり、どこに向かうのかもよくわからない。たまに著者自身もどこに向かうのかわかっていないんじゃないか、と思わされる記述もあり、崩壊を通り越してもはや破綻してしまっている部分もある。文字数を稼ぐために記述したような(失礼...)ひたすらに冗長な部分もある。これはわざとだとは思うが。 なんというか文学作品としてはエラーを起こしてしまってるのだが、それで成り立っていることの異様さを感じた。
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2周目。ドラムを(プロドラマーはドラムを叩いていない時も叩いているのだ的なマユツバものの論理ではなくて)ドラムを叩いている瞬間にしかドラムを叩いていない論理で、一生叩き続けてる人はいないけど、30時間くらいだったら人間は叩ける
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ベケット没後三十年を記念して再発刊された三部作の一つ。アイルランド出身、ジェームス・ジョイスの友人というところに興味を持って手にした一冊。正直に言うと、読みにくい。ひどく内向的で暗いイメージしかない。でも、読後は自分のこれまでを振り返させられる一作。読んでいるときはなかなか退屈だ...
ベケット没後三十年を記念して再発刊された三部作の一つ。アイルランド出身、ジェームス・ジョイスの友人というところに興味を持って手にした一冊。正直に言うと、読みにくい。ひどく内向的で暗いイメージしかない。でも、読後は自分のこれまでを振り返させられる一作。読んでいるときはなかなか退屈だけど、読後の印象が強い。出口のない作品ではあるけれど、和が道を振り返りたい方は是非。
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強烈で強力な本。冒頭で既に死んでいる母親を捜しにさまようモロイ。それって彼岸への旅なのかい?論理的に捜索なんてもんでなく、どこに向かっているのか、行動よりも思考がぐるんぐるん回転している。そもそも生きるのに、偶然?母親に出逢うのに、ビジョンや方向性は必要なのか?あれ、読んでる側の...
強烈で強力な本。冒頭で既に死んでいる母親を捜しにさまようモロイ。それって彼岸への旅なのかい?論理的に捜索なんてもんでなく、どこに向かっているのか、行動よりも思考がぐるんぐるん回転している。そもそも生きるのに、偶然?母親に出逢うのに、ビジョンや方向性は必要なのか?あれ、読んでる側の思考すら腐敗に向かってゆくのか。謎の2章はモランと言う男が何故か歯が生え変わる月齢の息子を連れてモロイを捜しにいく。最初から捜す気が見当たらない行動(息子が運転する自転車に2人乗り)にこっちも負けない位狂っていて、また偶然を捜す。
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