商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2019/05/24 |
JAN | 9784041081662 |
- 書籍
- 文庫
夜に啼く鳥は
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夜に啼く鳥は
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商品レビュー
3.7
24件のお客様レビュー
不老不死の一族の中で大きな力を受け継いだ御先と周囲の人たちの連作短編集。治癒能力を持つ光る蟲たちの情景がきれいだった。 「かみさま」がいちばん好き。
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不老不死の力をもった一族の物語。不老不死とはいかずとも、世界のどこかでは自分の知らないことが起こり続けていると思うと、すべての出逢いにご縁を感じざるを得ない。加えて、家族や周りとの関係が歪んでいる登場人物たちを見て、安心できる場所があることの奇跡を忘れたくないなあと思った。
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初読みの作者さん。 歴史に隠された、ある里に一族がいる。 長は青緑色に光る蟲(むし)を宿し、悠久の命をもつ。その蟲をつかい人間の病や傷を治す力をもつ。 この物語は、創始者シラとその祖先の御先(ミサキ)を語る。 稀有なる力をもつのに作品中にはずっと悲しさが漂う。 一族のなかでも...
初読みの作者さん。 歴史に隠された、ある里に一族がいる。 長は青緑色に光る蟲(むし)を宿し、悠久の命をもつ。その蟲をつかい人間の病や傷を治す力をもつ。 この物語は、創始者シラとその祖先の御先(ミサキ)を語る。 稀有なる力をもつのに作品中にはずっと悲しさが漂う。 一族のなかでも力を持つものは僅かで、力をもった者は周りの者が死んでいくのを何回も見送り、一人残されて時代を過ごしていく。 またこの力を守るため、一族内での婚姻を続けていき、血の濃い間の子は健全な身体で生まれてこない…… 一族を守るためが、一族が先細っていく…… 男性でも女性でもない御先に、両性具有の四、二対あるはずの臓器が片方しかない者、健全な身体のものは子孫を残すために子作りを任される。 見た目の違いや身体の不完全さを、人々は怖れ蔑む。 傷や病を治す力には、すがってくる。 各話ごとに語りが変わるのと、夢のなかでほかの人物の追体験が起こるので、読み手は翻弄される。 身体や命を傷つける残虐性にも目を背けたくなる。そして心への傷も深い。 まったくタイプの違う四が現れて、御先は自分の道を選んだ。 長身で縮れ髪に黄色い目、鷲鼻という日本人離れした四は、感情が爆発するほうで良くも悪くも御先の人生に変化を起こしてくれるだろう。 なにより、初めてこれから御先に寄り添っていける人が現れたのだ。 きっと今も二人がどこかの神社佇んでいると思えてならない。
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