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ヒト夜の永い夢 ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2019/04/18 |
| JAN | 9784150313739 |
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ヒト夜の永い夢
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ヒト夜の永い夢
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商品レビュー
4
24件のお客様レビュー
テーマやSF的アイデアには、やはり伊藤計劃以後という印象を持つ。 軽薄な印象を持たせないように、主人公にはラストの方まで活躍の場を作らないと言うようなありきたりな形式ではなく、程よく主人公が活躍し、また物語の重要なピースになっていきながらも、重厚感や格を保たせていて、見事だと感じ...
テーマやSF的アイデアには、やはり伊藤計劃以後という印象を持つ。 軽薄な印象を持たせないように、主人公にはラストの方まで活躍の場を作らないと言うようなありきたりな形式ではなく、程よく主人公が活躍し、また物語の重要なピースになっていきながらも、重厚感や格を保たせていて、見事だと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
―― へー南方熊楠ってこんなひとだったのか。 ……とはならんからな? 一大エンタメであることは間違いなく、冒険小説であり伝奇小説であり、怪奇小説でもあり探偵小説でもありSF小説でもある。その上で哲学書でも思想書でもあり、そして或いは史書であるのかもしれない(最後のは嘘です)。 まさになんでもござれ。それこそ、南方熊楠のような小説である。いやむしろこんな小説の主人公が務まるのは確かに、柳田國男をして「日本人の可能性の極限」と云わしめた熊楠しか居るまい。 ある意味、小説の可能性の極限とも云える。 南方熊楠、福来友吉、江戸川乱歩に孫文と、登場人物リストを読んでいくだけで解るいわゆる大法螺モノなのだけれど、盛りも盛ったり。昭和のスーパーロボット大戦とでも云おうか、それぞれのシナリオが交錯してなんとも壮大な冒険譚になっている不思議。その絡み合う縁が、作中の言葉を借りるならば因縁が、物語の軸でありまた、最大の敵であり味方でもある。 作用に、研究とは物事に因縁をつけるようなもので。そして乱歩が味方についていることからも、創作もまた研究と似ているところは大いにあって。学問も小説もまったく孤独でありながら、その孤独はひとを繋ぐのだと思い知る。先に亡くなられた谷川俊太郎も、「孤独は前提としてある」というような言葉を残していたけれどまさにそうで、ではその孤独からにょんと生える、誰かに伸ばす腕は何なのか。 まったく安直な台詞ではあるのだけれど、そしてそこに至るまで巫山戯倒しているのだけれどそれでも、熊楠がその腕の名を――「この世界にある、最も煩雑な糸」の名を口にしたとき。 ほろりと、涙が溢れていたのでした。 ☆4.4
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実在の植物学者、南方熊楠を主人公に据えた、粘菌コンピュータ搭載の自動人形「天皇機関」をめぐるSF伝奇小説。 江戸川乱歩に宮沢賢治、孫文など、名だたる歴史上の人物がこれでもかと登場しながらテンポよく描かれる物語はとにかく面白く、600P近い長編でありながら、全くだれることなく読み...
実在の植物学者、南方熊楠を主人公に据えた、粘菌コンピュータ搭載の自動人形「天皇機関」をめぐるSF伝奇小説。 江戸川乱歩に宮沢賢治、孫文など、名だたる歴史上の人物がこれでもかと登場しながらテンポよく描かれる物語はとにかく面白く、600P近い長編でありながら、全くだれることなく読み切ることができました。かなり荒唐無稽な大ホラ話ではあるんですが、実際にあった功績や事件をしっかりなぞっているので、ある意味リアリティも感じられるのが、作者の力量の高さを感じますね。 SFとしては、粘菌コンピュータという核となる設定はちょっと腑に落ちないところもあったのですが、それはそれとして量子論、仏教論、哲学、さまざまな理論を紐解きながら、現実と夢が混ざり合うパラレルワールド的な世界観を紐解いていく過程が非常に具体的かつ納得感があり、何度も唸らせれました。 著者の柴田勝家さん(武将ではない)の本はアメリカンブッダ以来2冊目、初の長編小説でしたが、すこぶる面白かったので他作品も手にとってみようと思います。
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