商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2019/04/17 |
JAN | 9784003361696 |
- 書籍
- 文庫
モナドロジー 他二篇
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モナドロジー 他二篇
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4.1
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人間の意識も身体も自然もすべて一つの神。意識と身体はつながっている。自然は神そのもの(神は人格的存在とみるキリスト教を否定)。▼人間は自分の意志で自由に動いているのではなく、神の意志の下で動いている(脳科学によると、意識は行動よりも後に生じる)。神は一人一人の人間に役割を与えてい...
人間の意識も身体も自然もすべて一つの神。意識と身体はつながっている。自然は神そのもの(神は人格的存在とみるキリスト教を否定)。▼人間は自分の意志で自由に動いているのではなく、神の意志の下で動いている(脳科学によると、意識は行動よりも後に生じる)。神は一人一人の人間に役割を与えている。▼世界は精神的な存在。それはバラバラに分割できる。分割された最小の観念上の点が世界を創る。最小の点は最善の世界を創るように神によってプログラムされている。世界は偶然できたものではなく、最小の点たちが予定通り調和した結果。ライプニッツ 自卑的で謙虚だと見られる人は、大抵の場合、名誉欲が強く、ねたみ深いものである。▼自分にはできないと思う大抵の出来事は、できないのではなく、本当はやりたくないのだ。スピノザ『倫理学/エチカ』
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宇宙を構成する「モナド」の存在や「予定調和」、そして「悪の問題」など、まるで困難や失敗を避けようとする人々の行動に注意を呼び掛けているように感じた。現代社会に自然災害や犯罪など「悪」の事象が神の「最善の選択」として起こっているのは、人々に困難を乗り越えるための方法を考えてもらうた...
宇宙を構成する「モナド」の存在や「予定調和」、そして「悪の問題」など、まるで困難や失敗を避けようとする人々の行動に注意を呼び掛けているように感じた。現代社会に自然災害や犯罪など「悪」の事象が神の「最善の選択」として起こっているのは、人々に困難を乗り越えるための方法を考えてもらうためではないのかと思った。これを踏まえると、最後の節のように、宇宙をすべて知り尽くしてしまったら現在をより良くしようと行動しなくなるなと感じた。宇宙と同様に追及し切れない「悪」があるからこそ、日々考える努力ができるのだと感じた。
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フッサールの『デカルト的省察』相互主観性(間主観性?)でモナドが出てくるので、理解しようと読んでみた。 知は人類全体の表象=「精神の共和国」(データベース、百科全書etc.)→シュッツも影響うけている。 モナドは単なる原子論ではない。モナドの一つ一つは表象へのエネルギーを持っ...
フッサールの『デカルト的省察』相互主観性(間主観性?)でモナドが出てくるので、理解しようと読んでみた。 知は人類全体の表象=「精神の共和国」(データベース、百科全書etc.)→シュッツも影響うけている。 モナドは単なる原子論ではない。モナドの一つ一つは表象へのエネルギーを持っており、形而上学的説明がなされる。モナドの表象への運動は、アリストテレスの言う、可能態から現実態へという欲求の運動に対応している。単一のものから変化が生まれるため、単一のなかに必然的に多を含む。記憶が連続的である事(表象の連結)や意識についての言及は興味深い(20~23、26節)。 一つ一つが表象であり、人間の場合魂と呼ぶが、必ずしも人間を特別視していない。 注意すべき点は、モナドは「実体」で、「現象」とは異なるということ。イギリス経験論の物質の実体を疑う考えとは相反する。 モナドは物理的性格+形而上学的性格と考えると腑に落ちる。 『ダンジクール宛書簡』は、形而上学的点、数学的点、物理的点を区別している。←ここが難しい。 (『モナドロジー』1節、3節、65節対応)
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