商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2019/04/18 |
JAN | 9784041074138 |
- 書籍
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リラと戦禍の風
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リラと戦禍の風
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商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人と人、国と国は何故、戦わなくてはいけないのか。 今現在、世界で起こっている争いも同様、こういった無辜の人の人生が失われ続けているのに何もする術がない。 上田さんの本はいつもSFめいているのでこの第一次世界大戦最中のひとりの兵士から始まる戦争のストーリーも多分違う印象で~との予感通り、魔物やら不死身の伯爵やらで内容が深い。それでも当時のヨーロッパ情勢、国と国の諍い、国境など、社会主義思想まで細やかに私の貧弱な頭に知識を注入させて下さる。第一次世界大戦の後は第二次世界大戦もあったという紙の上での知識はあったので、登場人物たちのこれから出会うであろう未来に辛い思いを抱いてしまうけれど、その当時の精一杯の生活に共感を覚える。 魔物となり、姿は変わって不死の世界を今現在も眺めているであろう、イェルクという若者にある意味同情してしまうのは、世界のため、人間のため、まだまだ働いて頂かなくてはいけないから。本当にそんな神のような存在あればいいけれど。 SF、フィクションとして普通に読み終えてしまうには勿体ない程の素晴らしい一冊でした。
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第一次世界大戦の時代を舞台にしたファンタジー。魔物が暗躍する世界を描いているが、魔物が主役ではないと思った。戦争が人を破壊して人間ではなくなっていく、一方で魔物は魔物の欲求を満たすべく暗躍するが、その方がよほど人間らしいという逆転現象が起こる。ドイツの兵士だったイェルクは不老不死...
第一次世界大戦の時代を舞台にしたファンタジー。魔物が暗躍する世界を描いているが、魔物が主役ではないと思った。戦争が人を破壊して人間ではなくなっていく、一方で魔物は魔物の欲求を満たすべく暗躍するが、その方がよほど人間らしいという逆転現象が起こる。ドイツの兵士だったイェルクは不老不死の魔物になる。人間を救うためだ。魔物のニルは戦争の“無”を表現していると感じた。リラはポーランドの少女。吸血鬼をモチーフにした伯爵と住んでいる。両親はいない。イェルクはリラの護衛として伯爵に雇われている。改めて作品名を見て、戦争でもっとも被害を被るのはリラのような子供なのだなと再認識させられる。
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たまたま第一次世界大戦について大枠を理解できてる状態だったので面白く読めたが、全く知識が無い状態だと、理解できない細部も多いと思う。
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