商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2019/03/29 |
JAN | 9784488018344 |
- 書籍
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宿借りの星
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宿借りの星
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商品レビュー
4.3
15件のお客様レビュー
「宿借りの星」(酉島伝法)を読んだ。 もうね、酉島伝法ワールドに思う存分ドップリと浸かれたよ。 造語力というか創造力というか、かの世界にあるものを我々の世界に運び込む際の、酉島伝法さんの力技に目を見張るのである。 椎名誠さんの「水域」とか「武装島田倉庫」とかに熱狂した人ならこの作...
「宿借りの星」(酉島伝法)を読んだ。 もうね、酉島伝法ワールドに思う存分ドップリと浸かれたよ。 造語力というか創造力というか、かの世界にあるものを我々の世界に運び込む際の、酉島伝法さんの力技に目を見張るのである。 椎名誠さんの「水域」とか「武装島田倉庫」とかに熱狂した人ならこの作品にも熱狂するだろうな。 ということは、逆に万人に遍く受け入れられる立ち位置にはない読者を選ぶ作品なのもしれない。 私としてはこのゾワゾワと魂を揺さぶるような物語が愛おしいのだよ。 「皆勤の徒」もそうだけど、文字の連なりを一文字一文字舐めるように、そこにある真実を追い求める。まるで聖典を辿る聖職者のように。
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最高の読書体験だった。 読者は言葉のわからない世界で途方もない旅に出かけることになる。ひらがなと漢字が使われている読みなれた日本語のはずなのに主人公の言っている意味がひとつもわからない。字面や音読みに頼って勘で想像する他ない。こいつは手強そうだと、分厚い本が両手に重くのしかかる...
最高の読書体験だった。 読者は言葉のわからない世界で途方もない旅に出かけることになる。ひらがなと漢字が使われている読みなれた日本語のはずなのに主人公の言っている意味がひとつもわからない。字面や音読みに頼って勘で想像する他ない。こいつは手強そうだと、分厚い本が両手に重くのしかかるのを感じる。 しかし手探りでページをめくるたびに、次第に知らなかった単語がおぼろげながら理解できるようになり、主人公の置かれている状況が俯瞰できるようになってくる。 独特で癖のある世界観に慣れてきてしまうと、登場人物たちに愛着が沸き、彼らの行く末をワクワクと見守りたくなる。……と油断したところで唐突に第一部が終わり、次章ではまるで違う舞台に飛ばされる。 それでも這う這うの体でなんとか食らいつき、ようやくすべての構造が見えてきたと思ったときには、最初にあれだけ果てしなく感じられた旅路の終焉が見えてくる。 それがたまらなく寂しい。
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2ヶ月近くかかり、ようやく読了。とにかく疲れました…。 SWとMIBとみなし子ハッチの世界に昭和残俠伝を混ぜて、悪名の朝吉と清次に旅をさせたような…。 使われている言葉が次々と頭の中をぐるぐると回り、始めは何度か戻って確認していましたが、途中でそれも諦めてひたすら読み進めました。...
2ヶ月近くかかり、ようやく読了。とにかく疲れました…。 SWとMIBとみなし子ハッチの世界に昭和残俠伝を混ぜて、悪名の朝吉と清次に旅をさせたような…。 使われている言葉が次々と頭の中をぐるぐると回り、始めは何度か戻って確認していましたが、途中でそれも諦めてひたすら読み進めました。 決して悪くは無いですが、読む人を選ぶ本だと思います。もう一度読むかと言われると少しためらいますが、新作が出ればおそらくまた買ってしまうのでしょう…。
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