商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/03/28 |
JAN | 9784101012421 |
- 書籍
- 文庫
泥の銃弾(下)
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泥の銃弾(下)
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
「国家は人民を守るもの」この考えは、民主主義が成立していることが前提にあることを再認識することができた。「政治家の汚職や腐敗は良くない」という考えは、民主主義国家の下で暮らしているからこそ抱けるものであり、そうではないところで暮らしている人々にとっては思いもつかない考えであるのだ...
「国家は人民を守るもの」この考えは、民主主義が成立していることが前提にあることを再認識することができた。「政治家の汚職や腐敗は良くない」という考えは、民主主義国家の下で暮らしているからこそ抱けるものであり、そうではないところで暮らしている人々にとっては思いもつかない考えであるのだと感じた。「安全保障の確保のために、例え無関係な人たちがいても反抗する勢力は一網打尽しなければならない」このような考えが、9.11以降持たれてしまい、覇権の多極化や「見えない敵」の登場が起こったのだと感じた。
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都知事狙撃事件の真相、サジ、エイジ、アル みんなの身元がわかります。 事件の裏側には、難民支援への大きな思惑げ隠されていた。 なるほど、こういう展開ですか。アルとエイジの友情=愛については泣けるが、ラストにいたる戦いには少し無理を感じました。
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都知事狙撃事件の犯人と、その隠された秘密を追い求める主人公雨宮の前にある人物が立ちふさがる。その人物は、「真実はそれを構成する事実の組み合わせによっていくらでも変化する」と雨宮を惑わす。 しかし、彼は「最初から真実があるわけではない。…その真実へ向かおうとする意志こそが、人に正し...
都知事狙撃事件の犯人と、その隠された秘密を追い求める主人公雨宮の前にある人物が立ちふさがる。その人物は、「真実はそれを構成する事実の組み合わせによっていくらでも変化する」と雨宮を惑わす。 しかし、彼は「最初から真実があるわけではない。…その真実へ向かおうとする意志こそが、人に正しい真実への道筋をもたらす」と、ひたすら真実を求めて疾走する。 都知事狙撃事件の犯人を追うサスペンス小説の体裁を取りながら、 ジャーナリズムの本分とは? シリア内戦及び難民問題とは? と著者は問いかける。 難民問題について 受け入れる政府もヒューマニティーからだけではなく、労働者として消費することで国家の利益に作り替え、自らの繁栄を支えるためではないかと、告発する。 上下巻で挿入されているある人物のモノローグで綴られる「Interlude」は、内戦下のシリア情勢を詳述する(巻末の膨大な参考資料からこの作品に対する著者の努力が窺える)。ノンストップハードボイルド小説かのようなこの章が、狙撃事件の重要なパートとなる。 エンタメとして楽しみながら、著者の問題提起にも目を向けたい。
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