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協力と裏切りの生命進化史 光文社新書994
902円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2019/03/14 |
JAN | 9784334044008 |
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協力と裏切りの生命進化史
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協力と裏切りの生命進化史
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商品レビュー
4.1
7件のお客様レビュー
生物は、協力することで進化した。 分子同士が協力して細菌に。 細菌同士が協力して、真核生物へ。 血縁関係にある個体同士が協力して社会性動物へ。 人は、さらに血縁関係にない個体同士が協力して より大きな社会を作っている。 下に行くほど複雑な生物であるが、その分個体数は少なくなって...
生物は、協力することで進化した。 分子同士が協力して細菌に。 細菌同士が協力して、真核生物へ。 血縁関係にある個体同士が協力して社会性動物へ。 人は、さらに血縁関係にない個体同士が協力して より大きな社会を作っている。 下に行くほど複雑な生物であるが、その分個体数は少なくなっていく。 従って、決して、生物学的な観点からの勝者ではない。単純な生物とは戦いのルールを変えることで、生きられるようになった弱い存在なのかもしれない。 協力のポイントは、分業。 個々がスペシャリストになることで、全体としてより複雑なことができるようになる。 分業するにあたり、裏切り者の存在が邪魔になる。 裏切り者は、罰を与えることで排除する。 ヒトの場合は、しっぺ返しが罰にあたる。 淘汰も裏切り者排除に一役買う。 裏切り者がいないグループの方が全体として生き残るため、裏切り者が除かれていく。これを群淘汰と呼ぶ。 なお、裏切り者がいることで、それに対処するために進化していく、ため裏切り者は進化の起爆剤であるとも考えられている。 と、進化を協力と裏切りという軸で語りきった非常に示唆に富む本。 市橋先生のすごさは、幅広い知識をもつこと、実験で確かめること、なのではないか。 学者の本は、なかなか専門領域からでないが、市橋先生はゲーム理論や、昆虫の社会や、ヒトの心理まで触れている。 RNA実験室で培養してRNAの進化を観察する仕組みをつくり、何年にも渡り研究している。 物事を多面的に考えるためのインプットを繰り返し面白い仮説を生み出して、独自の実験(差別化に加え、時間も味方に)により確かめるスタイルは、見習いたい。
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定義通りの「生命」を作っている研究者が著者。でも作った生命と元々存在する生命との間には決定的な違いがあった。 タイトル通り協力と裏切りがキーになる。めちゃ面白かった。
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より複雑な生命には協力が必要。分子レベル、細菌レベル、細胞レベル、血族レベル、社会性と多段階での協力とそれによる進化について説明。その中の裏切りがもたらす進化についても述べていた。多様性と協調性のバランスが大事なのだと思った。
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