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プーチンの実像 孤高の「皇帝」の知られざる真実 朝日文庫
880円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2019/03/07 |
JAN | 9784022619594 |
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プーチンの実像
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プーチンの実像
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
KGBからロシア大統領に就任したプーチンの実態に迫る。プーチンは幼少期に見た映画の影響でスパイに興味を持ちはじめ、KGBの支部に直接訪れたことがある。しかし、そのときに言われたのが、自分から志願して採用された者はいないと注意された。その代わり、大学を卒業する、とくに法学部出身な...
KGBからロシア大統領に就任したプーチンの実態に迫る。プーチンは幼少期に見た映画の影響でスパイに興味を持ちはじめ、KGBの支部に直接訪れたことがある。しかし、そのときに言われたのが、自分から志願して採用された者はいないと注意された。その代わり、大学を卒業する、とくに法学部出身なら有利だと言われたので、レニングラード国立大学を目指して、実際に進学して卒業した。その後、KGBの職員から連絡が入り、晴れてKGBの一員となり、東ドイツに配属されたが、本書には興味深い点がある。KGBはソ連共産党員であることが必須であるが、プーチンは私有財産や相続権を認めるべきだと考えており、思想的に共産主義には染まっていなかった。またプーチンは周囲から魅力的な、とりわけ年長者に好かれる人物で、その性格が大統領選挙勝利の要因の一つだと指摘されている。大統領に就任してからは、権力を掌握するために、石油、ガスといった資源産業をおさえた。外交面においては、相手がもし初対面である場合、その人物の家族の情報をあらかじめ把握する、またその国の貿易高やその分野の変化や協力具合などを資料がなくても頭の中に入れている。このようにプーチン政権の基盤は盤石であるが、その反面独裁色を帯びている。本書でインタビューを受けたプーチンの知人によると、現代のロシアの権力構造は、プーチン個人によるソフトな全体主義だという。
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2014年のウクライナ侵攻の原因は、1999年のコソヴォ紛争まで遡る。コソヴォの独立動議に対し、NATOは国連の承認なしにセルビアへの空爆を行った。冷戦後の緊張緩和を基調としてきた米露だったが、これが摩擦要因となったと見ている。コソヴォはセルビアのものなのに、西側諸国は独立を支持した上に武力を用いた。ならば、ロシアのものであるウクライナをNATOに加盟させないために武力を用いることだって正当化される。こうしたロジックが働いているようだ。 プーチンが目指すのは、「リスボンからウラジオストク」に渡る自由経済圏の確立だという。いわば、EUのような経済圏をユーラシアに作り上げ、ドイツのような役割を担うようなものである。ただ、アメリカはこれに懐疑的。経済圏のみならず、政治圏を作り上げるのではないかと疑っていた。ウクライナの親露ヤヌコヴィッチ政権がEU加盟の手続きを中断。これに憤慨した加盟派がキエフ中心部を占拠、ヤヌコヴィッチは亡命を余儀なくされた。アメリカの分離工作が背景にあると見たプーチンは、ウクライナのNATO加盟を阻止するために領土紛争を起こしたとされている。 本書で強調されるのは、プーチンの丁寧な気遣いや人を魅了する能力である。佐藤優氏は、プーチンが仕事中に仮面を外すことは決してないと言うが、そうした気遣いも全て計算のうちなのだろうか。
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読むように、と春に父から渡されてた#プーチンの実像 、つっかえつっかえ、停滞しながら、ようやく読み終わった…。 権力が一人に集中することの怖さってものが、よくわかる。彼の、ヨーロッパへの捻れた思いを解く人が、周りにいなくなってしまったのは、世界の不幸だ。
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