商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 績文堂出版 |
発売年月日 | 2019/02/22 |
JAN | 9784881161340 |
- 書籍
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天皇はいかに受け継がれたか
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天皇はいかに受け継がれたか
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皇位継承に焦点を当て、日本のみならず中国皇帝やヨーロッパ王政まで概観した論考集。 昔は譲位もあったと漠然とした知識はあったが、古代は頻出していたこと、幼帝も多かったことなど改めて知ることができた。また、中東欧には選挙王政もあることなど面白い。 2016年8月の明仁天皇の「おことば...
皇位継承に焦点を当て、日本のみならず中国皇帝やヨーロッパ王政まで概観した論考集。 昔は譲位もあったと漠然とした知識はあったが、古代は頻出していたこと、幼帝も多かったことなど改めて知ることができた。また、中東欧には選挙王政もあることなど面白い。 2016年8月の明仁天皇の「おことば」は、「象徴」天皇のあり方を模索してきた「平成流」の総仕上げ、との指摘はなるほどと思わされた。
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天皇の譲位ということが、200年前までは、かつてもあった普通のことのように言われているが、実は日本においても、普通のことではなく、世界でも珍しく、現に権力の分裂が起こっていた!今回の平成天皇の譲位に対して慎重な姿勢を取った宮内庁の考えが初めて分かったように思う。 645年の皇極天...
天皇の譲位ということが、200年前までは、かつてもあった普通のことのように言われているが、実は日本においても、普通のことではなく、世界でも珍しく、現に権力の分裂が起こっていた!今回の平成天皇の譲位に対して慎重な姿勢を取った宮内庁の考えが初めて分かったように思う。 645年の皇極天皇の譲位に始まる日本の古代の上皇制度の歴史、そして奈良・平安時代、鎌倉時代からの南北朝の2つの系統、室町幕府が北朝の権威を立てようとしていたこと、天皇家の権威を利用しようとした信長・秀吉、光格天皇から現在まで日本史の全体を振り返るだけでなく、中国、欧州各国の王政の歴史など、非常に刺激的な読書になった。 近世において崇光から後花園、後桃園から光格と2度皇位継承が危ぶまれる事態が発生したこと、後奈良天皇は死を秘していたため、2か月に至る死後の遺体放置、長期の空位が生じていたが、実は皇室の財政逼迫が原因だったことなど、今では考えられない。 改元が天皇家にとって重要な収入源であったとは笑える話。
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