商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2019/02/22 |
JAN | 9784122067028 |
- 書籍
- 文庫
青と白と
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青と白と
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
実はこの作品の文庫本は、私の大好きなイラストレーターのげみさんが手がけていることを知り、ヒボさんのレビューを読んで、いつか読んでみようと思っていた作品になります。でも、図書館には文庫本じゃなくて単行本しか所蔵がなかったのですが、ブクログの登録は文庫本で敢えてしたいと思います。 ...
実はこの作品の文庫本は、私の大好きなイラストレーターのげみさんが手がけていることを知り、ヒボさんのレビューを読んで、いつか読んでみようと思っていた作品になります。でも、図書館には文庫本じゃなくて単行本しか所蔵がなかったのですが、ブクログの登録は文庫本で敢えてしたいと思います。 この作品は、東日本大震災の被災者とその家族の物語です。被災地出身の悠子は都内で生活していたために被災は免れましたが、地元で暮らす両親、妹家族、親戚、友人は被災し、その犠牲になった人もいて…。悠子とその妹の夏子、そして2人の母である都の視点で描かれるストーリーには、苛立ち、葛藤、悲しみの感情もありながら、優しさや心遣い、あたたかみ、希望といった感情も感じることができます。これが、浅葱幕の「青と白」を思わせ、故郷の海と空と波と雪と白鳥の青と白を感じさせるんでしょうね…。 あたりの前の日常が一瞬にして崩れても、被災地にも被災を免れた地域にも同じように時は流れる…。東日本大震災の発災から13年、そして能登の震災からは2カ月…この時期に、この作品を読めてよかったと思います。ヒボさん、ありがとうございました。
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震災が絡む小説は読まないようにしてきた。被災地の外からの、自己満足とか押し付け感満載の「絆」とか音楽の力で元気にするみたいな胡散臭さが嫌いだし、逆に、被災した側からの「どうせわかりっこない」「所詮他人事でしょう」的な言われようにも抵抗があるから。 だからこの作品を読みながら終始...
震災が絡む小説は読まないようにしてきた。被災地の外からの、自己満足とか押し付け感満載の「絆」とか音楽の力で元気にするみたいな胡散臭さが嫌いだし、逆に、被災した側からの「どうせわかりっこない」「所詮他人事でしょう」的な言われようにも抵抗があるから。 だからこの作品を読みながら終始モヤモヤしていた。何かをしようとしても、逆に何もしなくても彼らは被災してない外側にいるの私たちを冷めた目で断罪するのだと思うと、もう何もできないし、何をすることも思うことも許されないのだなと思う。 そうやって他人を切り捨てて、内にこもって、自分を責めて、そんな姿ばかり描かれても、経験していない人間の想像力は現実に遥かに及ばず、両者の距離は広がるばかり。 ということで、この作品は私には響かなかったけど、作者の柔らかく心に触れてくるような文章が好きだし心地いいので、次は震災以外の作品を読んでみたいと思います。
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東北大震災をめぐり、東京に住む小説家の姉、仙台で不動産会社に勤める妹、津波で死んっだ叔母、など震災で傷ついた心や絆を取り戻していく内容だが、とても心に響く文体で、今年最後に良い本に出会えてよかった。
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