これでいいのか大阪府大阪市 万博決定で大阪は大きく変わる!? 地域批評シリーズ34

三宅敏行(編者), 山下敬三(編者), 橋村貴明(編者)

• 販売会社／発売会社: マイクロマガジン社
• 発売年月日: 2019/02/21
• JAN: 9784896378535

商品レビュー

2024/09/21

男性週刊誌のような軽い読み口だ。
それから紙質のせいかなんだか本自体も軽い。

ちょっぴりディープな大阪本。
お笑い、コナモン、通天閣、日本一高いビル、あべのハルカスなど明るく派手なイメージと同時に生活保護の不正受給、高い犯罪率など暗黒面も持つ街、大阪。

観光本や住宅情報サイトではわからない、実際に行ったり住んでみて感じる街の気風のようなものが何となくわかった気がする。

市内はどんどん開発が進み、あいりん地区付近も最近では随分綺麗になった。桜ノ宮のブルーシートももう見かけない。
ただ、執筆者の言う通り、どんな人にでも受け皿となるような街が1つはあってもいいと私も思う。
かくいう私自身も家出少女だった18歳当時、西成の街に救われたのだ。

市内では目立たない旭区や大正区にも書かれていて不動産屋としては勉強になった。
欲を言えば、平野や鶴見、住吉など24区全てに切り込んでほしかった…いや、題材となるタブーや問題が無い平和なエリアということなのか。