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社会システム・デザイン組み立て思考のアプローチ 「原発システム」の検証から考える
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社会システム・デザイン組み立て思考のアプローチ 「原発システム」の検証から考える

横山禎徳(著者)

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社会システム・デザイン組み立て思考のアプローチ 「原発システム」の検証から考える

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京大学出版会
発売年月日 2019/02/12
JAN 9784130430425

社会システム・デザイン組み立て思考のアプローチ

¥2,860

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

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2024/10/31

「★★★★★」か「★★★★☆」で少し悩みましたが、「★★★★★」で。 原発について読みたかったのは、こういう本だったのかもしれません。 原発については、推進するにしても、撤退するにしても、複雑な手続きが必要ですが、それらについて深く知ったり考えたりすることなく、「推進」派、「撤...

「★★★★★」か「★★★★☆」で少し悩みましたが、「★★★★★」で。 原発について読みたかったのは、こういう本だったのかもしれません。 原発については、推進するにしても、撤退するにしても、複雑な手続きが必要ですが、それらについて深く知ったり考えたりすることなく、「推進」派、「撤退」派を名乗りがち。 また、原発というと、エンジニアリングの観点からのみ考えがちですが、原発も社会の一部なので、社会システムの観点からの思考も必須。 最近、社会課題について考えることが多いのですが、原発に関する社会課題を考えるには、非常によい本だと思います。 また、原発だけでなく、社会課題を考えたり、その社会システム的なデザインを考える上で、示唆に富んだ本だと思います。 政治家、技術者、ビジネスマン、一般市民など、あらゆる人に読んでもらいたい一冊。

Posted by ブクログ

2022/08/16

 システムの視点を社会課題にどう応用していくか。原発問題を例にあげ、具体的に思考を展開してくれる本。東京大学出版会の出す本は、体裁に不備がない安心感がある。まだまだ用語になれておらず、勉強を続けていく必要性を感じた。  あとがきの内容が素晴らしかったので、以下に拙い要約を試みる...

 システムの視点を社会課題にどう応用していくか。原発問題を例にあげ、具体的に思考を展開してくれる本。東京大学出版会の出す本は、体裁に不備がない安心感がある。まだまだ用語になれておらず、勉強を続けていく必要性を感じた。  あとがきの内容が素晴らしかったので、以下に拙い要約を試みる。  江戸の昔から「読み・書き・算盤」がまともな生活を送るための「常識」とされていた。しかし、より複雑で判断の難しい現代においては、新しい「常識」として、「システム・デザイン・マネジメント」の3つが求められている。  「読む」とはliteracy(識字力)のことであるが、今は文字だけに止まらないliteracyが必要だ。その中で重要な能力が、システム的に理解する、すなわち、system literacyである。システムとは、現象の裏にある、世の中を動かしている仕組みであり、これを理解しないと深くわかることができない。  「書く」とは言葉による統合であるが、今では言葉以外に多様な、メディアの「語彙」を活用できるようになってきている。そのような時代に、複数のメディアを利用して、統合を試みる能力こそがデザインである。デザインには規範が存在せず、すべてが経験則である。訓練と経験を駆使し、仮説設定と検証を何度も繰り返すことが、唯一のデザインの方法論だ。  「算盤」とはcalculation(計算)のことで、定量化して状況を的確に理解する能力をさす。その発展形は、時系列の概念を導入し、絶えず変化する状況を前に、理解を修正しながら的確な行動をする能力であり、それがマネジメントである。  このように、新しい「常識」は古い「常識」を否定するのではなく、逆にそれを包含する能力である。また、頭で理解しているだけでは意味がなく、長期の訓練を通じて体で覚えなくてはいけない「身体知」である。  続々とこれまでの常識を壊してしまうような現代おいて、情報と知識を得ることは当然大事であるが、それと同じくらい大事なことは、目まぐるしく展開する状況がもたらす表面的現象に振り回されることなく、その裏にある本質的課題を見極めることだ。そして、こうした要請に応えてくれるのは、新しい「常識」に他ならない。

Posted by ブクログ

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