商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2019/01/30 |
JAN | 9784488202088 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
4.5
18件のお客様レビュー
うわぁ.... なんて最高な終わり方。 こんなに手で転がされるようなミステリー初めてかもしれない。 ページ捲るたびに出てくる新事実に驚きが隠せない。 ケイトモートンの凄さにただただ圧倒される。
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上巻の後半からあった小さな違和が、読み始めた徐々に大きくなってくる。 国民的女優であるローレルの母の若かりし頃。 都会に憧れ、自分が設定した人物になりきって物事を進めていくその姿は、娘が大女優になる種を内包しているかのように見える。 けれど。 都会の生活に憧れ、もっと良い暮らし...
上巻の後半からあった小さな違和が、読み始めた徐々に大きくなってくる。 国民的女優であるローレルの母の若かりし頃。 都会に憧れ、自分が設定した人物になりきって物事を進めていくその姿は、娘が大女優になる種を内包しているかのように見える。 けれど。 都会の生活に憧れ、もっと良い暮らしができるはずという野心あふれる若い娘であるだけにしては、ドロシーは身勝手なエゴイストでありすぎる気がする。 それがローレルの知っている母の姿とは、どうしても重ならない。 鼻っ柱を根底からへし折られるような、何を彼女はやらかしたのだろう。 いや、それよりも…。 母の過去を追うローレルが知りえた情報を読みながら、違う事実を想像してしまう。 どちらに転ぶこともありうる過去。 ドロシーがいけ好かないと言い張るヴィヴィアンは、知れば知るほど心温かい人物で、かえってドロシーの邪さが際立つ。 ドロシーを愛しながらもヴィヴィアンに惹かれていくジミー。 危ういバランスに立つ若い3人。 しかもヴィヴィアンは人妻だ。 なぜか時折体調を崩し、家に引きこもることのヴィヴィアン。 服の下に見える青あざ。 自分の未来などないと言い切るヴィヴィアン。 私の予想から外れていきそうになった時、ヴィヴィアンの夫・ヘンリーの正体が明らかになる。 すべて世はこともなしといった読後感になるとは、我ながらびっくり。 子どもの目の前で人を殺してしまったローレルの母の罪は、今更問われないのだろう。 それにしても、ヴィヴィアンの遺産分配は、問題なく行われたのだろうか。 あのヘンリーが、家以外の財産を受け取ったとしても、黙って家を出ていくとは思えないし、追い出されたとしても情報省の役人の特権を使って、遺産受取人に報復するくらいはしそうな奴なんだけど。
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読み終えて、あー良かった!幸せとちょっとの切なさが混じった心地よい読後感。戦争真っ只中の1941年ロンドンで生きる若者たち、そして母の殺人を子供の頃に目撃してしまった女優ローレルが真相を探り出す2011年が、交互に語られる。下巻の途中で、もしや?と思ったので(それが殺人の動機に十...
読み終えて、あー良かった!幸せとちょっとの切なさが混じった心地よい読後感。戦争真っ只中の1941年ロンドンで生きる若者たち、そして母の殺人を子供の頃に目撃してしまった女優ローレルが真相を探り出す2011年が、交互に語られる。下巻の途中で、もしや?と思ったので(それが殺人の動機に十分成り得るので)、真相は割とあっさり分かったけど、逆にそれが良かったなと思うくらい。 ドロシーたちが作り上げた、温かな家族の描写も魅力的だったし、当事者が真相を知りながらも「秘密」を守り続けたんだなあと、綺麗にタイトルの回収もされた、ラストシーンもすごく良かった。ケイト・モートンの中では一番かも。
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