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ジャポニスム 流行としての「日本」 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/12/19 |
JAN | 9784065141885 |
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ジャポニスム
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ジャポニスム
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> はじめに 第1章 ジャポニスムの「見え方」 第2章 開国のインパクト 第3章 ジャポニスムの媒介者たち 第4章 モノの到来 第5章 「日本」の濃淡 第6章 色彩のジャポニスム 第7章 空間のジャポニスム 第8章 線のジャポニスム 第9章 ジャポニスムの終息 <内容>19世紀後半に欧州で広がった「ジャポニスム」。近年は高校英語の教科書にも載る有名な話だが、これを美術史家の著書がきちんと解析した本。やや回りくどかったりするが、印象派以降の画家たちが、こぞって「ジャポニスム」に取りつかれたことがわかる。巻頭のカラー写真。本文中もふんだんに写真を入れて(本当はカラーが良かったが)、話も分かりやすい。
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帯にあるモネの「ラ・ジャポネーズ」がまず目を惹く。絵を除く帯全体も赤く、「ラ・ジャポネーズ」を実際に見た時の第一印象と重なる。ところが、目次をみると、社会史で見かけたような言葉たちが並んでいる。「はじめに」に目を通して納得した。ジャポニスムの作品や作家の紹介よりは、むしろジャポ...
帯にあるモネの「ラ・ジャポネーズ」がまず目を惹く。絵を除く帯全体も赤く、「ラ・ジャポネーズ」を実際に見た時の第一印象と重なる。ところが、目次をみると、社会史で見かけたような言葉たちが並んでいる。「はじめに」に目を通して納得した。ジャポニスムの作品や作家の紹介よりは、むしろジャポニスムとして包括されてきたある種の文化伝播を、その背景や後世への影響も含めて俯瞰しようというのが宮崎の意図のようだ。ある時期の萬古焼、輸出用陶磁器、北斎、アール・ヌーヴォーなどを見るたび、日本と西洋の間での意匠や技法の往復運動が気になっていた。この本の問題意識とぴたりと重なる。情報、モノ、媒介者の存在を文化伝播と結び付ければ、確かに、社会史の言葉たちの舞台はできる。
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浮世絵、陶磁器など日本の制作物だけではなく、日本という国、未知で異質な高度文化を築いている東洋の国への関心の高さ。それがペリーの来航前の1852年2月18日の最初の記事から2年ほどにわたり、フランスのマスコミが月2回程度その動静を報じていたほど!日米和親条約締結(1853年3月...
浮世絵、陶磁器など日本の制作物だけではなく、日本という国、未知で異質な高度文化を築いている東洋の国への関心の高さ。それがペリーの来航前の1852年2月18日の最初の記事から2年ほどにわたり、フランスのマスコミが月2回程度その動静を報じていたほど!日米和親条約締結(1853年3月31日)は、フランスでも一面トップ記事だった!!全くのビックリの事実である。今で言う、宇宙人との出会いを求めていたような感覚なのだ。印象派の絵画への浮世絵の影響はかねてから聞いてきたところだが、誇張されたまたは無視した遠近法、色彩感、俯瞰視、樹木の幹による唐突な絵の分断など具体的な手法の数々を理解でき、私も日本人の多数も好きなモネ、ゴッホ、ドガなどの印象派の秘密に触れたように感じた。
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