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平場の月
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朝倉かすみ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2018/12/13
JAN 9784334912567

平場の月

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商品レビュー

3.8

183件のお客様レビュー

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2024/06/02

50代の恋愛物語。 結婚、離婚、家族、病気…生活感漂う中での静かな恋愛。 きれいごとばかりじゃなく、そこがリアル。 日常の中での恋愛ってそんなにドラマチックでもないし、家族とか周囲との関係性も大きく関係するだろうし… いろいろあるよね、と思う。 人生経験を積んだ上での恋愛は静かで...

50代の恋愛物語。 結婚、離婚、家族、病気…生活感漂う中での静かな恋愛。 きれいごとばかりじゃなく、そこがリアル。 日常の中での恋愛ってそんなにドラマチックでもないし、家族とか周囲との関係性も大きく関係するだろうし… いろいろあるよね、と思う。 人生経験を積んだ上での恋愛は静かで重い、そう感じた。 人の気持ちを感じとったり、探ったり… 人として成長していなければできないやりとり。 悲恋ではあるけれど、切なすぎるけれど、いい物語だった。

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2024/05/15

凪良ゆうさんが、お勧めの本として ある番組で紹介していた作品。 大人に読んでほしい恋愛小説ですと。 50歳になった男女の再会。 様々な過去を抱えて生きる二人。 淡々と語られる心の内。 その描写が哀しく美しくて、 そして何より、苦しく切ない。 ここからは、凪良ゆうさんの言葉。 ...

凪良ゆうさんが、お勧めの本として ある番組で紹介していた作品。 大人に読んでほしい恋愛小説ですと。 50歳になった男女の再会。 様々な過去を抱えて生きる二人。 淡々と語られる心の内。 その描写が哀しく美しくて、 そして何より、苦しく切ない。 ここからは、凪良ゆうさんの言葉。 「派手なできごとは起こらない。 静かに降ってくる雪が積もって、 踏み締められて固くなって、 最後に溶けない根雪になっていく。 どしっとした大人のための恋愛小説」 たしかに恋愛小説ですが、 主人公たちは様々な過去を経た人物。 わくわくドキドキだけでなく、 親のことや病気のことなど 他人事ではない描写に気持ちが入る。 身につまされることもあり、 胸がチクチクする作品でした。

Posted by ブクログ

2024/04/01

著者の朝倉かすみさんは、なにげない日常の出来事を掬い上げ文にするのがとても上手いと思う。朝霞にお住まいだったのですね。主人公たちの道ゆく姿がありありと見えてきました。 タイトルから「平場」ってなんだろう?と興味を抱きました。 「おれら、ひらたい地面でもぞもぞ動くザッツ・庶民」だ...

著者の朝倉かすみさんは、なにげない日常の出来事を掬い上げ文にするのがとても上手いと思う。朝霞にお住まいだったのですね。主人公たちの道ゆく姿がありありと見えてきました。 タイトルから「平場」ってなんだろう?と興味を抱きました。 「おれら、ひらたい地面でもぞもぞ動くザッツ・庶民」だから「平場」なのだ! 青砥健将(あおとけんしょう)と須藤葉子は中学校の三年間、同じクラスだった。中央病院の売店で35年ぶりに再会した二人は50歳。もう若くはないけれど「どうってことない話をして『ちょうどよくしあわせ』になってもいいんじゃないか」と互助会を結成する… 元同級生との偶然の再会。相変わらず(性根の)太い須藤といまさら青春でもないなと思いつつ、互助会が家飲みになり、心の内をさらけ出せる友だち以上の関係となった。お互いの35年間を取り戻すように語り合うシーンが繊細に丁寧に描かれています。 生検の結果に怯えていた青砥。かたや進行性の大腸癌になり、ストーマ手術や抗がん剤治療を淡々と受け入れていく須藤。青砥が大切な存在だからこそ、寄りかかろうとしない彼女の姿勢が清い。「このひとと生きていきたい」と青砥は願う。「彼がまだ自分を待っていてくれる。彼にとって月のような存在でありたい」須藤の思いの切なさに言葉をなくしてしまいました。

Posted by ブクログ

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