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芙蓉の干城
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芙蓉の干城

松井今朝子(著者)

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1,815

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2018/12/05
JAN 9784087711707

芙蓉の干城

¥1,815

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2022/12/21

読了し、心が震えた。人の心情の機微を追う筋立てと、まるで生きているかのように個性を際立たせる登場人物が織り成す、非の打ち所のない美文で描かれた物語だった。昭和初期の時代背景の中での、沢之丞、治郎、澪子の世代コントラストも趣深い。 全編を貫く謎解きの面白さや真摯な姿勢が心地好いのは...

読了し、心が震えた。人の心情の機微を追う筋立てと、まるで生きているかのように個性を際立たせる登場人物が織り成す、非の打ち所のない美文で描かれた物語だった。昭和初期の時代背景の中での、沢之丞、治郎、澪子の世代コントラストも趣深い。 全編を貫く謎解きの面白さや真摯な姿勢が心地好いのは前提として、やはり同じく全編に渡って少しもぶれることのない美しい文章がこの作品の最大の魅力であるように思える。また次に松井さんの作品を読むのがすごく楽しみだ。

Posted by ブクログ

2019/06/09

これで「ふようのたて」と読みます。 タイトル通り、美しくも儚い愛国と戦争の歴史渦巻く昭和八年の東京を舞台。 歌舞伎ものか~~と気軽な気持ちで手に取りましたが、いや、面白かった。 素人である読者を物語の世界へとぐいと引き込む松井先生の筆力は圧巻。

Posted by ブクログ

2019/02/26

前作の『壺中の回廊』を読んだのが2013年なので、殆ど覚えていない状態で本書を読みました。 江戸歌舞伎の大作者の末裔・桜木治郎先生が事件に巻き込まれ、真相に挑むという内容は前と同様。 歌舞伎の大劇場・木挽座そばで殺された右翼の幹部とその愛人。彼らと木挽座の関係を探るうちに、若くし...

前作の『壺中の回廊』を読んだのが2013年なので、殆ど覚えていない状態で本書を読みました。 江戸歌舞伎の大作者の末裔・桜木治郎先生が事件に巻き込まれ、真相に挑むという内容は前と同様。 歌舞伎の大劇場・木挽座そばで殺された右翼の幹部とその愛人。彼らと木挽座の関係を探るうちに、若くして亡くなった歌舞伎役者の壮絶で悲しい背景が浮かび上がってくるのです。 歌舞伎に造詣が深い松井さんだけに、劇場の裏方等の描写がとてもリアルで勉強になります。伝統芸能特有の世界観と昭和初期の雰囲気が味わい深い、歌舞伎ミステリーを堪能させて頂きました。

Posted by ブクログ

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