商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2018/11/20 |
JAN | 9784334912482 |
- 書籍
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有村家のその日まで
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有村家のその日まで
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
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自由奔放に生きてきた母仁子が末期ガンに罹患していることが分かってから、亡くなるまでの数か月を過ごす家族たちの物語。 周囲の人々の優しさとか、死にたいする心構えとかが感銘深くて良い。優兄ちゃんの優柔不断さ、ミカ姉ちゃんの緩和医療に携わる者の覚悟、文子の愛情深さ。こんないい人たちを育てた親、すごくいい人だろうと思いきや。 本当の主人公ともいえる、彼らの母仁子がとにかく奔放すぎる。俺の親がこんなだったらどうだろう?彼ら兄妹のように優しく(勿論けんかやもめ事はあるのだが)接することができるのだろうか?少なくとも配偶者の親だったり兄妹だったりの関係なら、縁切りしてるだろうなぁ。父親もなんとも頼りないくせに頑固だし。 家族の中って、外野には分からない色々があるもんだろうと、この歳になって思うけど、その色々も含めて家族親族なんだろうけど…。
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有村家のお母さん、仁子に癌が見つかり最期の日を迎えるまで。 もともと問題行動の多かった母が、ますます自由に振る舞う。それに父親を始め三人兄弟が振り回される。 まだ治療法があるのに標準治療を止め代替療法に移行したり、スピリチュアルの深みにはまったり、お金を使いたい放題。それなのに家族は案外クール。長男嫁だけがハラハラする。 この自由人の仁子に似た人が身近にいた時、私は面白いとか受け入れるとか、できなかった。その時のことを思い出した。
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初読みの作家さん。 がんを患った主婦、69歳の有村仁子と仁子を支える周りの家族達が「その日」を迎えるまでの物語。 自由奔放でスピリチュアルに傾倒する仁子は、標準治療を「つまらないから」とやめてしまう。 家族は、彼女らしく最後のときを過ごせるよう奮闘するが。 仁子は中々強烈な...
初読みの作家さん。 がんを患った主婦、69歳の有村仁子と仁子を支える周りの家族達が「その日」を迎えるまでの物語。 自由奔放でスピリチュアルに傾倒する仁子は、標準治療を「つまらないから」とやめてしまう。 家族は、彼女らしく最後のときを過ごせるよう奮闘するが。 仁子は中々強烈なキャラクターではあるけれど、死が身近に迫った家族を持つ夫や子供達の心情はとてもリアルに描かれていた。 自分中心になりやすい夫、息子、嫁、二人の娘達、それぞれの揺れ動く心理描写が丁寧で多々共感出来た。 そして読みながら自分の最後の時に想いを馳せた作品。
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