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マンゴーと手榴弾 生活史の理論 けいそうブックス
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マンゴーと手榴弾 生活史の理論 けいそうブックス

岸政彦(著者)

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マンゴーと手榴弾 生活史の理論 けいそうブックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房
発売年月日 2018/10/30
JAN 9784326654147

マンゴーと手榴弾

¥2,750

商品レビュー

4.4

14件のお客様レビュー

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2024/04/25

 本書は、生活史調査の方法論と理論について書かれた本である(「はじめに」より)。次に「定義」が書かれているが、その次の文章が具体的で分かりやすい。 「生活史調査は、人びとの人生のなかに実際に存在する、生きづらさ、しんどさ、孤独、幸せ、悲しさ、喜び、怒り、不安、希望を聞き取る調査で...

 本書は、生活史調査の方法論と理論について書かれた本である(「はじめに」より)。次に「定義」が書かれているが、その次の文章が具体的で分かりやすい。 「生活史調査は、人びとの人生のなかに実際に存在する、生きづらさ、しんどさ、孤独、幸せ、悲しさ、喜び、怒り、不安、希望を聞き取る調査である。それは、調査の現場で聞き取られた語りを通じて、その人びとはどのような歴史的状況のなかで、どのような社会構造のなかで生きてきたのかを考える。」  そのようにして行われる生活史調査の「正しさ」とは何なのか、「語り」と聞き取りとはどのような関係にあるのか、「語り」から調査者は何を読み取り、どう分析し、その結果何を書くべきなのか、といったことについて、著者の考えが述べられていく。  実際の聞き取りと語りの記述を具体的に示しながら考察が述べられているので(その記述自体読んでいてとても興味深いが)、社会調査について専門的知見のない著者の言わんとしていることのおおよそは理解できると思う。  調査する者に対して自らの人生を語ってくれる語り手の思いに応えるために、質的調査を「より正しい」ものにしていこうとする著者の熱い思いが感じられるのが、本書の醍醐味だと思う。  ただ、自分の勉強不足もあって、特に理論的色彩の濃い第2論文「鍵括弧を外すことーポスト構築主義社会学の方法」に出てくる「ストーリー」とか「括弧に入れたまま」という表現の意味するもの、あるいは紹介されているドナルド・デイヴィドソンの概念相対主義批判の議論について消化不良だったのが反省点。

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2022/11/12

あらかじめ聞き取り内容など決めず取り止めのない話を通じてそこに生きる人の民俗を記録に残す生活史。ヤンキー文化や、地元の友人との繋がりは日本どこでもそんな気がするけど、戦争にまつわることや基地の騒音は沖縄ならでは…と思う。フィルターを通さない調査の難しさもわかる。書籍としては意味付...

あらかじめ聞き取り内容など決めず取り止めのない話を通じてそこに生きる人の民俗を記録に残す生活史。ヤンキー文化や、地元の友人との繋がりは日本どこでもそんな気がするけど、戦争にまつわることや基地の騒音は沖縄ならでは…と思う。フィルターを通さない調査の難しさもわかる。書籍としては意味付けや注目箇所は書いても研究としてはただ記すのだろうか?いやそんな論文ないよなぁ…?本件の場合回答者がこちらの意図に合わせてしまうことのむつかしさも際立つ。直前読んだ心理学の本とも思いがけずつながった。

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2022/05/20

社会学においての調査。 質的調査と量的調査がある。 質的調査→興味深いが曖昧である 量的調査→つまらないけど確か 岸さんの聞き取り調査は、個人の語りに注目した質的調査であり、曖昧さの解消のためにそれをどうやって調べていくかを詳細に記述していた。 この調査には、事前のアポから...

社会学においての調査。 質的調査と量的調査がある。 質的調査→興味深いが曖昧である 量的調査→つまらないけど確か 岸さんの聞き取り調査は、個人の語りに注目した質的調査であり、曖昧さの解消のためにそれをどうやって調べていくかを詳細に記述していた。 この調査には、事前のアポから、調査後のお礼も含め、人と人との繋がりの中で本が生み出されていくのかなと。 戦時中のおばーおじー達のリアルな声を、 こうやって残してくれる著者に、 ありがとうといいたくなった。

Posted by ブクログ

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