商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | あすなろ書房 |
発売年月日 | 2018/10/29 |
JAN | 9784751528457 |
- 書籍
- 児童書
そらはあおくて
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そらはあおくて
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
原題は「THE SKY WAS BLUE」(1963年)。 久しぶりに読んだ、「シャーロット・ゾロトウ」だったが、あまりに当たり前すぎて、本編で提示されるまで中々そうだと気付かない、普遍的で大切なことを教えてくれる姿勢は、変わらないことを実感できて、とても嬉しかった。 ...
原題は「THE SKY WAS BLUE」(1963年)。 久しぶりに読んだ、「シャーロット・ゾロトウ」だったが、あまりに当たり前すぎて、本編で提示されるまで中々そうだと気付かない、普遍的で大切なことを教えてくれる姿勢は、変わらないことを実感できて、とても嬉しかった。 『いつの時代も空は青い』ということに、そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれないが、ここでゾロトウが伝えたいのは、たとえ時代毎に、ファッションや文化といった周りの環境が異なるとしても、そこで青空を眺めたときの女の子の思いはいつの時代も変わらないんだよということであり、青空を眺めて、ああ清々しくて気持ちいいな、といった気持ちは、緑の草に感じる匂いの心地好さや、太陽の暖かさ、雪のヒヤッとした冷たさも同様で、決してセピア色の写真だからといって、実際の景色もそうでは無いということであり、そこからは、いつの時代も変わらぬ恵みを授けてくれる、自然に対しての感謝の気持ちも抱かせてくれるようで、単純ながら奥深いものがある。 また、それら自然と同等に、いつの時代も普遍的なものとして教えてくれるのが、母の娘に対する愛情であり、それは、寝る前に娘の部屋の灯りを消しに来て、「おやすみ」と、そっと抱き締めてくれる、そんな優しくて温かいひとときを、きっと、おかあさんも、おばあちゃんも、ひいおばあちゃんも、皆変わらずにしてもらっていたことを想像すると、そこからは、いつの世も変わらぬ親が子を想う気持ちの偉大さを感じさせると共に、それが、自然がありのままに存在することと同じ価値があると捉えていることに、まるで自然自体が、そこに生きる、それぞれの親子を等しく祝福しているように思われて、それは、表紙と裏表紙も含めた、それぞれが同じ母と娘の絵のようで、実は全て違うことからも感じさせられ、改めて、自然と人間の共存する世界の素晴らしさを教えてくれる。 そして、本書でとても印象に残ったのが、「杉浦さやか」さんの絵であり、私は初めて見たのだが、その彩り豊かな明るい可愛らしさ(人物のほっぺの丸がなんとも素敵)の中に漂う、やわらかさと、いくつかの洋服に見られる切り絵のようなシャープさ、一つ一つ細かく描いた模様の丁寧さに加えて、全体を飾る色鉛筆の素朴で温かい雰囲気が、ゾロトウの作風に良く合っているようで好きだったし、その素朴さは、これまたいつの時代も姿こそ変われど、娘のそれへの愛情は決して変わらない、空色を背景に描かれた、見返しのお人形の絵からも感じさせられて、そんな変わらなさを未来の子どもに伝えるべく、心の奥に思いを描いたような終盤のちょうちょを追いかける娘の絵には、見ていて何とも言えない感情が溢れ出そうで、なぜか切なくなる。
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懐かしいような切ないようななんともいえない気持ちになった絵本。親子代々伝えていきたいので娘にプレゼント。
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フォローしている方のレビューを読んで、杉浦さやかさんの絵、好きだったなあ…と思い出し、図書館で借りて読んだ。 原作者のシャーロット・ゾロトワさんはアメリカの作家なので、描かれている風景も日本ではないのだろうが、なんとなく日本ぽさもあって親しみを感じる。 長谷川義史さんの「お...
フォローしている方のレビューを読んで、杉浦さやかさんの絵、好きだったなあ…と思い出し、図書館で借りて読んだ。 原作者のシャーロット・ゾロトワさんはアメリカの作家なので、描かれている風景も日本ではないのだろうが、なんとなく日本ぽさもあって親しみを感じる。 長谷川義史さんの「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」に通じるようなところもあり、大人も子どもも楽しめる絵本。 2020.11.1
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