商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/10/27 |
JAN | 9784101347264 |
- 書籍
- 文庫
冷血(下)
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冷血(下)
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商品レビュー
3.6
43件のお客様レビュー
一気に読んだ。取り調べの「書き起こし」と主人公の感想だけで、薄いとは言えない一冊を維持できたのは、高村薫の文体が気に入っているからというほかはなく、これを初めて読んだ人の一体どれほどの割合が最後まで読み通せるのかという疑念は常に頭のどこかにあった。 日本の裁判が無駄に長い理由の一...
一気に読んだ。取り調べの「書き起こし」と主人公の感想だけで、薄いとは言えない一冊を維持できたのは、高村薫の文体が気に入っているからというほかはなく、これを初めて読んだ人の一体どれほどの割合が最後まで読み通せるのかという疑念は常に頭のどこかにあった。 日本の裁判が無駄に長い理由の一つがわかったような気がする。日本の裁判には主たる流儀があり、それを是としなければ出世できないというシステムがあり、その主たる流儀を疑うことは悪という姿勢があり、というところだった。
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読んだ本 冷血 下 高村薫 20240816 上巻で、一家四人を惨殺した二人組が逮捕され取り調べを受ける。犯行については素直に自白がなされ有罪は確実な見込みだが、凶悪な事件に見合う動機が得られず、取り調べる警察官は腹落ちしない。下巻はその続きで、検察は検察なりの見解を警察にも望...
読んだ本 冷血 下 高村薫 20240816 上巻で、一家四人を惨殺した二人組が逮捕され取り調べを受ける。犯行については素直に自白がなされ有罪は確実な見込みだが、凶悪な事件に見合う動機が得られず、取り調べる警察官は腹落ちしない。下巻はその続きで、検察は検察なりの見解を警察にも望み、裁判でも淡々と殺人の事実と犯意が明らかにされていく。だけど、主人公の合田雄一郎(警察)は犯人の人間像を蔑ろにするような検察や裁判の流れに釈然としない。 死刑が確実な犯罪で、それでいいのかっていうのが主題みたいなんだけど、緊迫するような展開で面白かったんだけど、主題っぽいところに共感できなかったな。一家四人を殺した犯人の殺意の有無や真の人間像なんてあまりにも無意味で、はずみで殺したんならともかく何に逡巡してるのかなって感じで、合田雄一郎が犯人の何にひっかかって交流しようとしてるのか理解できませんでした。 それでも、この緻密なそこまで考えないだろうってくらい突き詰めていく合田雄一郎の思考は息詰まる読み応えでした。やっぱりカポーティの冷血にインスパイアされてそうなので、今度読んでみます。
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「国道16号線」(柳瀬博一)で紹介されていたので、 常々、高村薫さんの本を!と思っていたこともあり。 すごいですね。 どのような結末に導かれるのか、判決以上の何かを得られるのか、不明なまま進んでいきましたが、 筆者の登場人物への愛を感じました。 初体験のオーディブルを紙の本で補っ...
「国道16号線」(柳瀬博一)で紹介されていたので、 常々、高村薫さんの本を!と思っていたこともあり。 すごいですね。 どのような結末に導かれるのか、判決以上の何かを得られるのか、不明なまま進んでいきましたが、 筆者の登場人物への愛を感じました。 初体験のオーディブルを紙の本で補って。 このことも良い体験になりました!
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