商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2018/10/15 |
JAN | 9784040729299 |
- 書籍
- 文庫
式神仙狐の思い出帖
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式神仙狐の思い出帖
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
『式神仙狐の思い出帖』 (平成30年初版発行) 著者 栗原ちひろ 積読していた本の中から。表紙のイラストとタイトルの雰囲気、帯には「記憶を探す青年・嘉月と、思い出を喰う式神。」とありました。今頃思い出したように読んでみたくなりました。(富士見L文庫、ラノベかな?)あとがきを入れ...
『式神仙狐の思い出帖』 (平成30年初版発行) 著者 栗原ちひろ 積読していた本の中から。表紙のイラストとタイトルの雰囲気、帯には「記憶を探す青年・嘉月と、思い出を喰う式神。」とありました。今頃思い出したように読んでみたくなりました。(富士見L文庫、ラノベかな?)あとがきを入れて250ページ程、軽めの文章でサラリと読めます。 主人公は生来体の弱い大学生の沖世嘉月(おきせかづき)。大学の夏休みも終わる頃、転地療養のため、母と二人で小学生時代を過ごした祖母の家を訪れるところから始まります。祖母の喜代は嘉月が生まれた同じ日に亡くなっています。 のっけから、不穏な気配が付き纏っています。この世のものではない、『それ』や『あれ』が見えてしまう嘉月。町には、ひとの記憶が消えてしまうという『物忘れ』が続いていたり暗い雰囲気が漂っています。 『あれ』や魑魅魍魎から命を狙われる嘉月ですが、普段は青年の姿をした式神の冬青(そよご)“三尾の仙狐“が守ってくれます。祖母の喜代は筆で妖を封じ込める力を持っていて、嘉月もその血を受け継いでいました。そして式神もまた、嘉代から嘉月へとー。 詳しい説明のないままぼんやりとした輪郭で物語が進んでいき、中盤の描写は殆どホラーです、、(ちょっと気分が悪くなりました、、)しかし!嘉月と冬青の軽やかなやりとりが和ませてくれますから、大丈夫です。笑 終盤で一気に物語の骨格が語られていますので、嘉代と嘉月とそよご(冬青、戦)の関係がほっこりと落ち着きますね。(*´ω`*) 人の辛い記憶を喰う冬青。「人の記憶を喰うのをやめて、今まで喰った記憶を全部戻せば、冬青は仙狐に戻って、いずれ神様になれるー」 最後のシーン。 嘉月「頑張って筆の修行をしてー思い出を返したら契約はおしまい。君は神さまになって、俺はただの病弱になる」 冬青「勝手にしろ。だが、少なくとも今はー貴様は、俺の主人だ」 この終わり方、続きを読みたくなりますね。 出ないのかなぁ〜(*´ー`*)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
身体は弱いのにこころは強い主人公が療養でおばあちゃんの家にしばらく住むことになるが、学校に行っていた頃よりハードな日々に巻き込まれる話。病弱というか魑魅魍魎を毎日くっつけて身体がしんどいのに町のみんなを助けるため身を粉にしています。おかげで町も少しずつよくなってきましたが、結局嘉月くんの寿命はどうなんでしょう。続編があるのでしょうか。
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