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全国マン・チン分布考 インターナショナル新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
発売年月日 | 2018/10/05 |
JAN | 9784797680300 |
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全国マン・チン分布考
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全国マン・チン分布考
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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
10年くらい前に読んだアホバカ分布考の続編で性器や陰部をどう呼ぶかについての本。元々は京都の御所の中から始まったなるべくかわいく上品な言葉だった(元々幼児の恥丘がまんじゅうのように見えるとこからそう呼ばれ、丁寧語の「お」がつきかわいく呼ぶための接尾辞の「こ」をつけ「おまんこ」、赤...
10年くらい前に読んだアホバカ分布考の続編で性器や陰部をどう呼ぶかについての本。元々は京都の御所の中から始まったなるべくかわいく上品な言葉だった(元々幼児の恥丘がまんじゅうのように見えるとこからそう呼ばれ、丁寧語の「お」がつきかわいく呼ぶための接尾辞の「こ」をつけ「おまんこ」、赤ん坊から「ボボ」などね)ところそれが普及するにつれて卑猥な意味へと転じていった、など大変面白い内容。慈しみを込めて呼び始めたであろう言葉がタブーにまでなり、現代では女性は自身の体の一部を呼ぶ言葉がないような状態にまでなってるのがとても興味深かった。もうネットがここまで普及してしまうと言葉の周圏分布も見られなくなっていくだろうし、テレビ以降そもそも京都が中心とかでもなく、おまんこの全国的な普及もテレビのせいだろう。今ならやっぱインターネットだし、周圏もヘチマも無く、これらは遠いロマンになってゆくだろうしもしかすると検証できた最後の周圏分布かもね。テレビマン松本修の力みまくってる文章が鬱陶しいし、いちいち話を聞いた女性に美人とか書くのが大変気持ち悪くてそこが難点。内容が興味深いだけに読み続けたけど、実に気持ち悪いのやめて欲しい。マラの語源が梵語ではないと論破するあたりは痛快だけど、松本修自身も特に根拠なくそうだろう、で済ませてるとこもいくつもあったけどな。気持ち悪い余計な記述がなければ星5の内容なんだけどな。
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これも『全国アホ・バカ分布考』のように、ある視聴者からのハガキが元だった。ただし、女陰・男根語は放送禁止用語であるため、テレビでは取り上げることができなかった。 「アホ・バカ」と違って、話はスピーディーに進んで行く。ただし、実際にかけた時間は23年! 今回は、もう調査方法は確立されているし、大学の先生方の知り合いも増えた、一次史料もすぐに取り寄せる。すっかり在野の学者としての風格が見える。 もちろんこれらの語も周圏分布を示した。ただ、アホ・バカと違って、一種タブーのような扱いを受けた語であるため、また違った苦労がつきまとう。数ある辞書も詳細に事欠き、ついには広辞苑を始めとする辞書の間違いをも指摘することになる。 ここでも著者の執念である。そもそも新たな命が生まれ出る箇所が禍々しい言葉を語源とするはずがない!そこから、広く認知されていた語源について、徹底的に疑い、調べ尽くしていくのだ。 調べるうちに、女陰・男根語がタブーとされ卑猥な印象を持つようになったのは、極々最近の話であることも分かってくる。 最後には、当初調査依頼をしてくれた視聴者に直接会って周圏地図をプレゼントする。 京都では仕上げの会を催す。 そこから、著者の大いなる想像力が花開き、、、と言う大団円。
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興味本位で読んでみたが、実に学術的に素晴らしい仕事で、圧倒されることになった。各地の方言を採取しそれが京を中心に同心円状に分布している事を示すことによって、元々時代ごとの御所や宮中での高貴な女房言葉だった可能性を論じている。この論考は調査結果と数多くの文献をベースにしているので説得力がある。 また、広く流布されているマラの梵語説は、実は証拠を見出せず、それらを無批判に取り入れている言語学・民俗学の有名人にも容赦なく批判を浴びせている。このような分野をあまり真剣に論ずるつもりがなかったのだろうと! 最後は筆者の夢想による大円団が描かれるが、人によっては余計と感じる向きもあるようだ。ただ、私はこれで、この著者がTVの世界出身であった事を思い出させるのである。
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