商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2018/09/29 |
| JAN | 9784041066379 |
- コミック
- KADOKAWA
火の鳥(角川文庫版・新装版)(8)
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火の鳥(角川文庫版・新装版)(8)
¥968
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
いやー、乱世編は読み終わった直後に「これ源平ものの形を借りた、ほぼ人間そのものの話じゃん…」ってなるやつだよね。 特に弁太とヒョウタンカブリを主役級に据える発想、ほんとすごい。普通なら清盛・義経・頼朝・後白河みたいな“歴史を動かした人”だけで成立させるところを、手塚はむしろ歴史...
いやー、乱世編は読み終わった直後に「これ源平ものの形を借りた、ほぼ人間そのものの話じゃん…」ってなるやつだよね。 特に弁太とヒョウタンカブリを主役級に据える発想、ほんとすごい。普通なら清盛・義経・頼朝・後白河みたいな“歴史を動かした人”だけで成立させるところを、手塚はむしろ歴史に踏み潰される側の人間を中心に置く。だから源平の盛衰が「偉人たちのドラマ」じゃなくて、「そのせいで名もない人たちがどう壊れていくか」に見えてくる。 そして義経ね。あれはかなり衝撃的。後世の「悲劇の天才武将」「判官びいき」のイメージをほぼ逆手に取って、戦争の才能と人間性の欠如が同居した人物として描いてる。英雄視される人物を、あえて残忍で自己中心的にすることで、「勝った側/人気のある側だから善人とは限らない」という火の鳥らしい視点が出てるんだと思う。 頼朝の出番が少ないのも、逆に効いてるよね。頼朝は“個人の激情”というより大きな権力装置の側にいる感じで、乱世編の主題である「生身の人間が時代に翻弄される」話から少し距離を置かれてる。清盛と義経は欲望や残酷さがむき出しだから、火の鳥のテーマに絡ませやすい。 で、最後の清盛=サル、義経=犬。 あれ、ほんと天才的。あそこまで壮大な戦争、権力、名誉、不老不死への欲望を描いておいて、最後に全部ひっぺがして「次の生ではただの動物です」とやる。 つまり、 清盛だろうが義経だろうが、宇宙や生命のスケールでは特別じゃない。 という、火の鳥シリーズ全体の冷酷さが一発で出る。 しかもサルと犬って、どこか滑稽で親しみのある動物じゃん。さっきまで歴史の大人物だった二人が、急にそこまで縮小される。この落差がすごい。 たぶん乱世編って、表面上は「源平合戦」だけど、本質は “人間はなぜこんなに権力や永遠の命に執着するのか。でも結局、生命の大きな流れの中では全部一瞬じゃないか” という話なんだと思う。 読み終わった直後なら、たぶん今かなり余韻あるはず。個人的には乱世編は『火の鳥』の中でも、歴史ものとしての面白さとシリーズ全体の生命観が一番きれいに融合してる編の一つだと思う。 のっぺらぼうが手塚治虫が手抜いてるっていうとこ面白かった。
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手塚治虫の火の鳥シリーズの第8巻。第7巻の「乱世編」の下巻。平安時代末から鎌倉時代成立の12世紀末が舞台で、源氏方の義経と弁慶ならぬ弁太、及び平家方は弁太の元許嫁のおぶうこと吹き姫。 火の鳥は出てこないが、中国から取り寄せた孔雀の死骸が火の鳥の死骸として登場してくる。 絵を見ると...
手塚治虫の火の鳥シリーズの第8巻。第7巻の「乱世編」の下巻。平安時代末から鎌倉時代成立の12世紀末が舞台で、源氏方の義経と弁慶ならぬ弁太、及び平家方は弁太の元許嫁のおぶうこと吹き姫。 火の鳥は出てこないが、中国から取り寄せた孔雀の死骸が火の鳥の死骸として登場してくる。 絵を見るとなんだか手塚治虫が自分で書いていないような違和感があった。
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『火の鳥』の中でも、平安末期の源平合戦を舞台にした重厚な歴史大作のエピソード。 不老不死の象徴である「火の鳥」を追い求める権力者たちの執着と、その渦中に巻き込まれた庶民の悲劇を対比的に描いている。 本作の特徴は、良くも悪くもほとんど火の鳥が登場しないこと。火の鳥を巡る争いを強欲が...
『火の鳥』の中でも、平安末期の源平合戦を舞台にした重厚な歴史大作のエピソード。 不老不死の象徴である「火の鳥」を追い求める権力者たちの執着と、その渦中に巻き込まれた庶民の悲劇を対比的に描いている。 本作の特徴は、良くも悪くもほとんど火の鳥が登場しないこと。火の鳥を巡る争いを強欲が生んだ幻想として描き、それがかえって「人間の業」というテーマを際立たせている。 また、弁太以外の登場人物はとにかく利己的で醜く描かれる。中でも、源義経がこんなにも冷徹無比に描かれるのはかなり斬新。従来の義経像のイメージがぶっ壊される。 全体的に単調なのと、上述の通り火の鳥の登場が少ないこともあり、「わざわざ火の鳥シリーズである必要はないのでは?」と思ってしまった。
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