商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/09/28 |
JAN | 9784065129784 |
- 書籍
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天子蒙塵(第四巻)
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天子蒙塵(第四巻)
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商品レビュー
3.9
28件のお客様レビュー
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天子蒙塵4巻読了。 ん―、やっぱり第1巻のインタビュー形式がいいなー 宣統帝溥儀と張学良の章は読みやすいし、引き込まれるんだけど、日本軍がメインの章は流し読みしてしまいました。 最後の即位の儀式に梁文秀と春児が出てくるのはグッとくるんだけど、その後のね、やっぱり赤ちゃんは助けてあげられなかったのかな…
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残りページが少なくなっても「このまま終われるの?」と思うほど宙ぶらりんな感じだったが、最後の最後にやられた。胸が締め付けられる思いになりながらも、ラストにこの人たちが出てくるとやっぱり嬉しい。 カバー写真は皇帝の龍袍の刺繍。溥儀の考えているあるべき皇帝の姿が連想される。実態とは余...
残りページが少なくなっても「このまま終われるの?」と思うほど宙ぶらりんな感じだったが、最後の最後にやられた。胸が締め付けられる思いになりながらも、ラストにこの人たちが出てくるとやっぱり嬉しい。 カバー写真は皇帝の龍袍の刺繍。溥儀の考えているあるべき皇帝の姿が連想される。実態とは余りにも対照的なのが悲しい。 史実は決まっているけれど、登場人物たちの続きが気になる。
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遂に、溥儀が満州帝国の皇帝として郊祭式に臨む。満州国は、満州帝国となった。 式典で、溥儀が玉璽および贋い物の龍玉を受けるシーンでは、思わず涙が止まらなくなってしまった。最後にこの演出は、ズルい。というかお見事というか。 ただ、不安なことは、この二人には未来がない。そして後継者も。それは、皇帝も同じということでしょうか。 龍玉を持たない皇帝・溥儀に対し、贈る言葉はひとつ。「どれほどいじめられようと、どうしようもないなどと言ってはなりませぬ。没法子。没有法子。その一言で、すべてはお終いになります。だから、天命の具体などあろうがなかろうが、ご自身の力を信じて、天に誓うていただきたいのです。この国を統べる、と」 本来ならば、これで、溥儀が目覚めるところでしょうが。それが、覚悟でしょうか。天子としての。実際には、「君臨すれども統治せず」であるはずだから。その現実と非現実が、満州帝国の中で混沌を深めるのかも。 「満州に渡った日本人は、誰もが芝居を打っているのではないか」北村の言葉が響く。ちょうど、田舎から東京に出てきたように。そして、東京が狭くなった時、外国へ出ていくように。そして、その芝居は、夢は、いつまで続くのだろうか、と。 「貧乏が嫌なら稼ぎゃよかろう。みんなして働いてみんなして分けたら、正直者が馬鹿をみて、要領のいい奴が得をする」ギャング・杜月笙のこの言葉は、感銘する。 最後に、関東軍の財源の話は、一番納得できてしまった。そうか、腑に落ちる、と。侵略者は誰もが食い物にする。満州は酷い所だった。
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