ユリイカ 詩と批評(2018年9月臨時増刊号) 総特集 山本直樹-『BLUE』『ありがとう』『ビリーバーズ』『レッド』から『分校の人たち』まで

青土社

• 販売会社／発売会社: 青土社
• 発売年月日: 2018/08/29
• JAN: 9784791703555

商品レビュー

2020/01/05

山本直樹（森山塔）の特集号。山本直樹のロングインタビュー、会田誠・黒田硫黄との対談、そして多くの論考が収録されていて読み応えがあり、読み切るにはかなりの時間がかかる。
2000年代になってはじめて山本直樹に触れた身としては、エロマンガ界にとって森山塔がいかにエポックメイキングだったかは今ひとつピンとこないが、とはいえ山本直樹のエロ表現はひとつの極致にあるとは思う。
姫乃たまの「日本で一番女の子にオナニーさせてる人だ。」という山本直樹評が面白い。なるほど、たしかにそうかも、と思う一方で、男の身としては実際のところはわからない。女性にとっての山本直樹というのはどういう位置づけなのだろう。

2018/10/23

著者の漫画を最初に読んだのは、もう遥か昔だ。
妙に気に入って、結構読んだものだ。
しかし、その理由の一部がこの本を読んで判った。
著者は少女マンガ、中でも清原なつのに多大な影響を受けたとのこと。「おとめちっくラブコメのフォーマットでありながら、そこから半歩か一歩ずれた微妙な視点と、そういう視点からのみ生まれる特別な叙情」と称賛している。
私も清原なつのの漫画に出てくる女子が大好きで、かなりはまった。いまでも色々な台詞を覚えている。
姫乃たま曰く、日本で一番女の子にオナニーさせてる人。
江口寿史曰く、山本直樹の漫画はカッコイイ。独特の引いた目線がある。
会田誠との対談も面白い。
レッドが終わり、今はHな方の漫画を書きたくて仕方が無いらしい。新作期待してます。