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わたしたちが火の中で失くしたもの
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わたしたちが火の中で失くしたもの

マリアーナ・エンリケス(著者), 安藤哲行(訳者)

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わたしたちが火の中で失くしたもの

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2018/08/23
JAN 9784309207483

わたしたちが火の中で失くしたもの

¥2,915

商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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2024/08/14

アルゼンチンを舞台にしたホラー短編集。異国情緒たっぷり、そしてすこしシュールな心持ちの作品です。 お気に入りは「蜘蛛の巣」。案外とホラーにありがちな超常現象や心霊現象めいたものは起こりません。だけど、というかだからこそ余計に恐怖を感じさせられる作品でした。もっとも女性側の目線から...

アルゼンチンを舞台にしたホラー短編集。異国情緒たっぷり、そしてすこしシュールな心持ちの作品です。 お気に入りは「蜘蛛の巣」。案外とホラーにありがちな超常現象や心霊現象めいたものは起こりません。だけど、というかだからこそ余計に恐怖を感じさせられる作品でした。もっとも女性側の目線から見ると、これは怖いというよりもむしろすっきりしてしまうんですけどね。抑圧された現状に甘んじているほうが苦痛だし恐怖。 「学年末」も嫌な感じの作品。じわっとした恐怖、というよりもひたすらに嫌な感じが付きまといます。細かな部分があまり語られないというのも嫌だなあ。

Posted by ブクログ

2024/08/13

アルゼンチンの貧困や性暴力や政治腐敗による社会格差が話の背景としてあり、そこに幽霊や呪いといったホラーの要素を加味しているのが特徴、というのはわかる。でも正直文体が合わず読むのに苦労した。同作者の『寝煙草の危険』ではさほど違和感は感じなかったのでおそらく訳の問題なんだと思う。読み...

アルゼンチンの貧困や性暴力や政治腐敗による社会格差が話の背景としてあり、そこに幽霊や呪いといったホラーの要素を加味しているのが特徴、というのはわかる。でも正直文体が合わず読むのに苦労した。同作者の『寝煙草の危険』ではさほど違和感は感じなかったのでおそらく訳の問題なんだと思う。読みながら、こんなに文体に違和感を覚えるってことはそれ自体に仕掛けがあるか、あるいはその”ズレ”は怖さを演出するため意図的に行われたものなのかも、と考えたけど、やっぱり自分の好みの問題が大きいのかも。わからん。とか言いつつ、一番最初に収録された『汚い子』は良かった。すぐ近くにある理不尽な暴力が薄暗さを押し出した筆致からにじみ出ていて。

Posted by ブクログ

2022/08/04

南米の物語を読むといつも、赤茶けた、熱をはらんだ空気の中にいるような気がしてしまう。現実と非現実の境目が曖昧な物語に幻惑される。 かてて加えてこの物語は、混沌の不気味をぼとぼととこぼしていくので、足元が覚束なくなる。 という旅ができる本。

Posted by ブクログ

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