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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2018/08/23 |
JAN | 9784309207483 |
- 書籍
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わたしたちが火の中で失くしたもの
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わたしたちが火の中で失くしたもの
¥2,915
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
翻訳の文体が直訳的、機械的でどうにも入ってこない。読みにくい。 デザインも翻訳も同作者の『寝煙草の危険』の方がはるかに素晴らしく、そちらに比べると作者の持つ新時代のエネルギーや視点が形になっていないようにすら思う。なんでこんな古い訳書みたいな文体にしたんだろうか。 内容は寝煙草~と同じく、社会不安や歴史、差別に女性の権利という現実に存在するおぞましさを掬い上げ、見ないフリをする社会へ恐怖として突き付けてくる素晴らしいものだ。 表題作と一本目の汚い子が特に強烈でよかった。 本当に、文体が全く肌にあわない点が辛い。いい文章ならもっとわくわくする読書経験になったのだけれど。
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アルゼンチンを舞台にしたホラー短編集。異国情緒たっぷり、そしてすこしシュールな心持ちの作品です。 お気に入りは「蜘蛛の巣」。案外とホラーにありがちな超常現象や心霊現象めいたものは起こりません。だけど、というかだからこそ余計に恐怖を感じさせられる作品でした。もっとも女性側の目線から...
アルゼンチンを舞台にしたホラー短編集。異国情緒たっぷり、そしてすこしシュールな心持ちの作品です。 お気に入りは「蜘蛛の巣」。案外とホラーにありがちな超常現象や心霊現象めいたものは起こりません。だけど、というかだからこそ余計に恐怖を感じさせられる作品でした。もっとも女性側の目線から見ると、これは怖いというよりもむしろすっきりしてしまうんですけどね。抑圧された現状に甘んじているほうが苦痛だし恐怖。 「学年末」も嫌な感じの作品。じわっとした恐怖、というよりもひたすらに嫌な感じが付きまといます。細かな部分があまり語られないというのも嫌だなあ。
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アルゼンチンの貧困や性暴力や政治腐敗による社会格差が話の背景としてあり、そこに幽霊や呪いといったホラーの要素を加味しているのが特徴、というのはわかる。でも正直文体が合わず読むのに苦労した。同作者の『寝煙草の危険』ではさほど違和感は感じなかったのでおそらく訳の問題なんだと思う。読み...
アルゼンチンの貧困や性暴力や政治腐敗による社会格差が話の背景としてあり、そこに幽霊や呪いといったホラーの要素を加味しているのが特徴、というのはわかる。でも正直文体が合わず読むのに苦労した。同作者の『寝煙草の危険』ではさほど違和感は感じなかったのでおそらく訳の問題なんだと思う。読みながら、こんなに文体に違和感を覚えるってことはそれ自体に仕掛けがあるか、あるいはその”ズレ”は怖さを演出するため意図的に行われたものなのかも、と考えたけど、やっぱり自分の好みの問題が大きいのかも。わからん。とか言いつつ、一番最初に収録された『汚い子』は良かった。すぐ近くにある理不尽な暴力が薄暗さを押し出した筆致からにじみ出ていて。
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