商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/08/01 |
JAN | 9784168130755 |
- 書籍
- 文庫
殴り合う貴族たち
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殴り合う貴族たち
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
大河ドラマをキッカケとして、タイトルからして興味津々で。貴族のイメージが180°変わった。戦うのは武士の仕事で、貴族は歌を詠んだり、重いものなんて持ったことありません!みたいな感じだと思っていたけど、何て野蛮なのか。権力があるだけにタチが悪い。ある程度なら何をしても罪にならない...
大河ドラマをキッカケとして、タイトルからして興味津々で。貴族のイメージが180°変わった。戦うのは武士の仕事で、貴族は歌を詠んだり、重いものなんて持ったことありません!みたいな感じだと思っていたけど、何て野蛮なのか。権力があるだけにタチが悪い。ある程度なら何をしても罪にならないなら、そりゃ我慢しないで気に食わなければ実行しちゃうかも。 貴族のイメージは源氏物語だったり、物語のイメージがその時の世相だと思ってしまっていたのか。物語の力って凄い。
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2023.2.28市立図書館 なんとなく来年の大河ドラマ(光る君へ)の前に予習しといたほうがいいんじゃないかということで、ちょっと気が早いようだけど借りてみた。 平安貴族、王朝時代というと、「源氏物語」からイメージされるようなおっとりみやびやか、きらびやかな世界がまっさきに想像さ...
2023.2.28市立図書館 なんとなく来年の大河ドラマ(光る君へ)の前に予習しといたほうがいいんじゃないかということで、ちょっと気が早いようだけど借りてみた。 平安貴族、王朝時代というと、「源氏物語」からイメージされるようなおっとりみやびやか、きらびやかな世界がまっさきに想像されてしまうが、「光源氏」やとりまきの公家像はあくまでも紫式部がつくりだした理想の姿、当時の貴族が書き残した日記類をくわしく読むと貴族がからむ暴力沙汰はけっこうたくさんあり、弱々しくやさしい人ばかりではなかったのだとわかる。「鎌倉殿の13人」でもそういえば曲者源仲章や意外と武闘派の大江広元が活躍していたな、と合点がいく。 道長周辺の事件は次の大河でもでてくるのかしら…とりあえず道長の二人の妻とその子どもたちの人間関係や立ち位置はなんとなく理解した。また、「小右記」を書き残した藤原実資(秋山竜次)もキーパーソンとして注目したほうがいいみたい。
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平安時代、藤原家が全盛を極めた貴族社会。 「源氏物語」ち描かれる優雅な王朝文化の裏側で貴族たちは横暴を極め、殴り合いの喧嘩をしたり、相手を拉致したり、時には死なせてしまっとりしていた。 貴族同士はもちろん、皇族、法皇や親王までもが、ほんのつまらない意地のために、従者を使って殴り込...
平安時代、藤原家が全盛を極めた貴族社会。 「源氏物語」ち描かれる優雅な王朝文化の裏側で貴族たちは横暴を極め、殴り合いの喧嘩をしたり、相手を拉致したり、時には死なせてしまっとりしていた。 貴族同士はもちろん、皇族、法皇や親王までもが、ほんのつまらない意地のために、従者を使って殴り込みを仕掛けたりしていたという事を、当時の貴族社会の一員である藤原実資の書いた日記「小右記」などの記録から取り上げる。 「源氏物語」の中にも争い(行列見物のための牛車の場所取り争い)は出てくるが、そこまで荒れたものではない。 しかし、紫式部は藤原実資の生きた道長の最盛期をともに生きた文人だから、「小右記」に書かれていたような事件や噂は耳にしていたはず。 そういうところや、事件を物語の中に取り入れなかったのは、やはりそんな下賎な事がない貴族文化を望んだからなのか。
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