商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | はるか書房/星雲社 |
発売年月日 | 2018/07/26 |
JAN | 9784434249563 |
- 書籍
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オレは絶対にワタシじゃない
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オレは絶対にワタシじゃない
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
性別と年齢を聞くのは❌という職場に勤めて4年。トランスの知人が性別欄に◯をつけなきゃなんないのが辛いと言っていた事。その直後にイベントを主催した時、一緒に主催した仲間が未就園児の性別を確認する欄を作ってて「おい!」ってなったけど、彼女は「より細やかなケアのため」の善意だと疑ってな...
性別と年齢を聞くのは❌という職場に勤めて4年。トランスの知人が性別欄に◯をつけなきゃなんないのが辛いと言っていた事。その直後にイベントを主催した時、一緒に主催した仲間が未就園児の性別を確認する欄を作ってて「おい!」ってなったけど、彼女は「より細やかなケアのため」の善意だと疑ってなかった事。まだまだ世の中は職場ほどには整ってないんだろぉなぁとしみじみ読んだ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
p57 でも、この時点で、私はひとつ、ものすごく大きな「勘違い」をしていた。自分にとってそうであるように、ほかのクラスメイトにとっても「女の子であること」は、とても大変なことなのだと思い込んでいたのだ。 (中略) それまでの自分の仮説によれば、彼女たちがアイプチをやっているのはカルトのせいか、あるいは「女の子になるため」の涙ぐましい努力によるものであった。女の子というのはみんな、努力の結果、女の子をやっているのにちがいないと私は思っていたのだ。しかし、どうやら、それはちがっているようだった。 →私も、馴染んで擬態して溶け込むために「義務」的に女性的仕草や容姿を身につけていた時が有ったので、周囲の人が装飾を嫌々ではなく損得関係なくやっている事を知り驚いたのを思い出した。 p67 すりむいた傷口が血まみれなのを見ると、とたんに痛みが倍増してしまうようなことはときどき人間には起こるが、それと似て、トランスジェンダーという言葉を手に入れた私は、以前よりもさらに性別に関するすべてを苦痛に思うようになっていた。 →自覚したてだと特に辛さがしんどくて、青年期あたりにそこにぶち当たって辛いとか結構あるのかなと思った。 p170 私が個人的に感銘を受けたのは、台湾の市役所で見つけたトイレだった。ここは、入り口が「女子トイレ」「性別不問トイレ」に分かれている。女子トイレのほうは、通常どおり個室が並んでいるのだが、「性別不問トイレ」の方は、さまざまな種類の個室がそろっている。なかをのぞくと、車いすた親子連れが入れる広めのトイレ、洋式の個室、男子小便器の個室がなどがあって、扉にそれぞれ便器のマークが貼ってある。元々はトランスジェンダーの存在を念頭に考慮されたそうだが、それだけではない。異性の介助者がいる場合や、娘を連れた父親が利用するとき、女性トイレが混雑しているときなど、さまざまなケースを想定して作られているそうだ。 p184 この社会に暮らしている人間は誰しも、どこかにマイノリティ性をもっているものだけれど、同時に、どこかでは絶対にマジョリティの側面を持っている。 p197 「女同士だから分かちあえる」みたいなありがちなフレーズを、彼女(ベルフックス)はあんまり信じていない様子で、そこが気に入った。「女たち」とひとことで言っても、そこにはいろんな人種や階級、セクシュアリティの人びとがいる。そのことを忘れると、差別に反対しようとしながら別の人たちを差別するようなことが平気で起きてしまう。
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一章で子供時代、二章では社会を変えるための活動、三章では現在の活動や人との繋がりなどをまとめたエッセイ。気さくでユーモアのある文章は独特の魅力があり引き込まれて読んでしまう。
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