なぜだ内藤(2nd) 角川Cエース

赤のキノコ(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2018/07/23
• JAN: 9784041072875

商品レビュー

2018/10/05

続編が出てくれて、嬉しさよりも驚きの方が上だった作品の一つ
きっと、私以外にも、『なぜだ内藤』の続きを切望してくれたファンが多かっただろうな
まんまとビックリさせられた以上は、この巻も感想を書くのが、漫画読みとしての礼儀
前巻をまだ読んでいない人に対し、この『なぜだ内藤』の内容を説明すると、ラブコメである
ただ、大多数の人が期待する、カップルの甘い空気は、ほぼ無い、と断言できてしまう
過激な描写は多いにしても、これが彼らなりのイチャイチャの仕方だ、と思えば、面白さをすんなりと受け入れるのも難しくない
この（２）では、内藤と伊藤の交際がスタートしている
やっと、伊藤と交際出来るようになった内藤は、以前以上にクドい愛情表現を伊藤に対して行っており、そこに彼の凄さが見て窺える
恋ってのは、諦めなかった者勝ちなんだな、そう、内藤の奮闘をジックリ見ていると思う
まぁ、カッコいいって訳じゃないが、魅力に独特の味があり、好感は持てる
パッと見、伊藤ちゃんの内藤に対するリアクションは辛辣で、本当にお付き合いが始まっているのか、と疑問に思えてくる
だが、彼女なりにデレてるんだ、と判ると、違った良さも見えてきそうだ
変人としか付き合えないタイプの二人が、これから、どうなっていくのか、楽しみでしょうがない
とりあえず、内藤はカノジョのデレで吐血もせす、発火現象も起こらないよう、頑張るしかなさそうだ
とは言え、普段、ツンケンしている恋人が、不意に優しかったり、温かい言葉をかけてきたら、緊張がピークに達してしまうのも否定はしない
内藤から、しぶとさを学べる一方で、伊藤からは自分に惚れている男のあしらい方が学べるので、興味がある人は観るべきだろう
ただ、ほとんどの男性が、内藤とは異なり、メンタルが強くない。そんな平成男子が、伊藤に冷たくされたら、死にたくなるだろうなぁ
なので、まず、この作品を読む前に、心の頑健さを鍛えておく方がイイ
この台詞を引用に選んだのは、怖ぇ、と震えてしまったので
どんな脅し文句だよ、と思いはするけど、結果が出ている以上は脅迫として成立しているのだから、問題なしか
生きていれば、時には、自分が欲しい物を相手に譲った方が吉な事もある

2018/08/26

"「まだ15時か」
「そじゃ！！今日は解散ということで！」
「やだ もっと一緒にいたい」
「彼氏かおめーは」
「彼氏だよ」"[p.116]

https://comic.pixiv.net/works/2283