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夏の裁断 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2018/07/10 |
| JAN | 9784167911003 |
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夏の裁断
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夏の裁断
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商品レビュー
3.5
72件のお客様レビュー
主人公は自分に少し似てる。 物分りがいいように見せて、周りには飄々として見せて、本当は傷ついてる。本当はかなり重くて、でもそれを見せないようにしてる。 自分が客観視出来すぎるからこそ、生きづらくて自分が嫌になる。 でも私はそんな自分も愛おしい。それが主人公との違いかな。 自ら傷...
主人公は自分に少し似てる。 物分りがいいように見せて、周りには飄々として見せて、本当は傷ついてる。本当はかなり重くて、でもそれを見せないようにしてる。 自分が客観視出来すぎるからこそ、生きづらくて自分が嫌になる。 でも私はそんな自分も愛おしい。それが主人公との違いかな。 自ら傷つきに行って、それをやめられないのが恋愛の厳しさ。 一筋縄ではいかなくても、自分を少しずつ明るい方向に変えてくれる人との出会いによって、過去の傷を本と一緒に裁断する。 美しい文章だった。
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自ら傷つきに行く主人公に待って待って〜とは思ったけど、恋愛体質なので自分がその立場になったら同じことをしてそうだと思った。 「だめだとか、間違ってるってことはないよ。ただ、あなたはグレーなものに耐えられない人だったから。きっちり線を引いたり固定しないと不安でしょう。一秒後の未来...
自ら傷つきに行く主人公に待って待って〜とは思ったけど、恋愛体質なので自分がその立場になったら同じことをしてそうだと思った。 「だめだとか、間違ってるってことはないよ。ただ、あなたはグレーなものに耐えられない人だったから。きっちり線を引いたり固定しないと不安でしょう。一秒後の未来だって、本当は保証なんてない。でも、あなたにそれを教えたら、生きていけないと思ったんだよ」 これが嘘なら、真実を口にするよりも嘘をつくほうがよほどこの人にとっては芯があることだと思わせる明確さで。 鎌倉の秋の夜に、駅のベンチに腰掛けて私を待っていた彼を見たとき、これだけで永遠に生きられる気がした。それが恋だった。好きでも愛してるでも足りない。だけど恋愛は一人きりではできない。 初めて心から、幸せになりたい、と思った。 もし、なんの約束も名前もないままに、会いたい、という気持ちだけで会い続けることができたら、それは愛とか恋とかと同じくらいに美しいことかもしれないですね。
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何かあると「自分が悪いのでは」と思い、意に沿わないことも「どうせ断れない」と簡単に従ってしまう主人公の千紘。相手の心を弄び楽しむどうしようもない男、柴田から逃れることができない。「自分の手足をずたずたにして切り取られるようなものだった」と表現されている、亡くなった祖父の本の裁断と...
何かあると「自分が悪いのでは」と思い、意に沿わないことも「どうせ断れない」と簡単に従ってしまう主人公の千紘。相手の心を弄び楽しむどうしようもない男、柴田から逃れることができない。「自分の手足をずたずたにして切り取られるようなものだった」と表現されている、亡くなった祖父の本の裁断と、柴田によって「裁断」される千紘の物語なのかな。タイトルがすごくいい。裁断され、ずたずたになった千紘が季節を追うごとに、バラバラになった本のページがスキャンされてデータになるように、少しずつ再生していくところが巧いなと思いました。
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