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鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵
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鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵

田中淳夫(著者)

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鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 築地書館
発売年月日 2018/07/03
JAN 9784806715658

鹿と日本人

¥1,980

商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

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2023/08/06

奈良公園周辺に生息するシカは、実は放し飼いではなく、野生のシカ。古くから神の遣いとして保護されてきたこと、現在では大事な観光資源のひとつとなってきていることから、時代ごとに少しずつ形は変えつつも、基本的には人間たちと共存の関係にある。 それは簡単なことではなく、鹿の愛護会や自治体...

奈良公園周辺に生息するシカは、実は放し飼いではなく、野生のシカ。古くから神の遣いとして保護されてきたこと、現在では大事な観光資源のひとつとなってきていることから、時代ごとに少しずつ形は変えつつも、基本的には人間たちと共存の関係にある。 それは簡単なことではなく、鹿の愛護会や自治体の窓口などの苦労があると知った。 周囲の農家への食害防止や、観光客の安全、森林生態系の保護、観光資源の維持など、さまざまな立場を成立させるための苦労がこれからも続きそう。

Posted by ブクログ

2021/11/04

参考文献の多さからも、奈良の鹿について、詳しく色々なことが網羅されているということが、伺える。歴史のことは、私には少し難しかった。 奈良の鹿に興味のある人必見。

Posted by ブクログ

2020/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近とりただされている狩猟ブームにのっかって、免許を取ろうかなあと考えること早一年。考えすぎなくらい考えてしまったので考え疲れて取ることに決めたのだが、その時に考えるついでに読んでいた本。いつも通り図書館でお借りした。表紙の鹿が可愛い。 野生動物である鹿を観光資源として利用している奈良でも世間の目もあるなかで食害被害の対策に腐心している。 鹿は可愛いから殺すなと言う一方で食害に遭っている農家は殺せないとなると賠償金を請求して、鎌倉時代は天皇の短歌で崇拝されるようになれば、戦後は食糧難で狩られていく。人と鹿という営みは、不条理だなあ、と他人事のように思いながら、そこに飛び込もうとしている自分もいるわけで、全く持ってすべてエゴしかない。 鹿の驚異的な繁殖力と、草食であるがゆえに野芝や樹皮まで食べる。となると、今度は大木になるまで新芽は育たず、剥ぎやすい若木から食べられていく。それでも彼らは近年痩せているという。 なぜなら奈良の過密によって、食料が足りなくなっているからだ。貧栄養状態ではあるが保護活動によって寿命は伸びる傾向にあるものの、出生率は下がっていく。鹿の数が少ない時の方が飽食で豊かだったのだろうか、そのかわり、生息数が少なく生き残ることさえ困難な時代があったということだろうか。戦後というボーダーラインの強烈さを物語る。 それを考えると人も鹿も変わらないように思えてしまうのはなぜだろうか。 奈良の中で野生動物である鹿が悠然として歩いているのは、人の手による給餌が大きく影響しているのだという。自然である野生動物と地元民という共存関係の中で、観光客といういわば外側の存在の動きは刺激的だ。アニマルウェルフェアという動物福祉という観点は初めて聞き及んだが、その三つ巴の中で一体どれほどアニマルウェルフェアの姿勢を貫けるのか。奈良は日本人と鹿との縮図の最先端を駆けているのかもしれない。 著者である田中氏の著作は、以前『森は怪しいワンダーランド』という本を読んでいた。これからまた著作を読む機会があるのだろう。

Posted by ブクログ

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