もういちど読む山川政治経済 新版

山崎広明(編者)

• 販売会社／発売会社: 山川出版社
• 発売年月日: 2018/06/01
• JAN: 9784634591073

商品レビュー

2022/10/20

図書館で借りた。
もういちど読む山川の社会科シリーズ2冊目。
政治経済は高校時代1年間履修したが、ロックやルソーだの、各国の政治体制を丸暗記させられた、つまらない記憶しかなかった。
大人になってこの本を読んだら、すごく読みごたえがあり、「全員が学ぶべき社会科の基本中の基本が上手に整理されているじゃないか！」と感じた。

楽しく読ませてもらったが、大学レベルの経済学とは、繋がっているようで繋がっていない、イマイチその辺が理解できていないと感じた。全く別物と考えた方が良いのかな。

2022/03/02

2022.03.02読了

　仕事との関係で、高校の政治経済の内容を短期間で見ておく必要があったが、迷わずこれを選んだ。日本史と世界史で大きな支持を集める「山川」の政治経済、市販バージョンである。
　大学で社会科学系の学部で学んだ私は殆ど知っている内容だったが、短期間で思い出し、バラバラに点在していた知識を体系づけて整理することにとても役立った。忘れたときにまた本書にかえればよい。

　改めて高校の「政治経済」は、本当によくできているなと感じた。高校生の時にもちろん勉強してほしいが、大人になってからもう一度復習すると良い。大げさな言い方で恐縮だが、政治経済を「大人の必修科目」で、どんな職業の人もこれを復習すべきだと思う。
　さて、肝心の本書だが、線を引いたり調べたりしながら結構丁寧に読んでも10時間あれば読める。ざっと流すだけなら2－3時間で済むかもしれない。高校の教科書そのものは「骨組み」だけだが、本書はそれよりちょっとだけ詳しくなっていて、大学生、社会人にうってつけである。

　段落、行、ページにさらっと短い言葉で色々書かれているのだが、紙幅の関係で背景が書き込まれていない箇所や、興味があって独自に知識を深めたい箇所などもある。その場合、本書を起点として「第二次世界大戦」「資本主義・共産主義・新資本主義」「日本と世界の近代史」「日本国憲法上の国民主権」「日本とアメリカの政治制度の違い」などなど、自分でテーマを決めて、それに関連する書籍を本屋さんで探すなどして教養を深めてゆくのも良いだろう。