商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2018/06/01 |
JAN | 9784758441797 |
- 書籍
- 文庫
こころの旅
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こころの旅
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
須賀敦子による16篇のエッセイを収めたもの。全てどこかで読んだことのある文章。それは、当然。わたくし、(全巻ではないけれど)須賀敦子全集、持っているもの・・・。 再読とはいえ、「あ、これ知ってるからいいや」とはならない。何度でも読みたいと思わせる須賀敦子さんの文章は、しんと心に...
須賀敦子による16篇のエッセイを収めたもの。全てどこかで読んだことのある文章。それは、当然。わたくし、(全巻ではないけれど)須賀敦子全集、持っているもの・・・。 再読とはいえ、「あ、これ知ってるからいいや」とはならない。何度でも読みたいと思わせる須賀敦子さんの文章は、しんと心に入ってきて、なんだかさわさわして落ち着かない気持ちを、一旦静めてくれた。 今回は、「ある日、会って・・・」が特に印象に残った。これは、全集の第一巻に収録されているらしいのだが、実はあまり覚えていなかった。ある家族との束の間の時間の共有を楽しむ須賀敦子さんの目がとても優しいな、と思うと同時に、この須賀敦子にこんな風に思われる、このただの行きずりの家族の品の良さに心を奪われた。 須賀敦子の文章が好きなのは、言うまでもないとして、どうしてここまで須賀敦子の本を求めてしまうのか。池内紀さんの解説に、なるほど、と手を打った。曰く、「彼女は、未来のあるべき女を先どりしていたような気がしてならない。」と。そうだ、あの時代に、ひとりの女性として、凛と生きた彼女を、同じ女性として尊敬してやまないのだとわかった。 あらためて須賀敦子さんが歩いたイタリアにも行ってみたい気がした。
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素敵な人たちが皆、読んでいる須賀敦子さんの本。いつか読もうと思っていて、遂に読む機会が得られました。素敵な世界観のある方の文章。ただ、今の私にはしっくりこなかったな。 「きらめく海のトリエステ」「塩一トンの読書」は印象的だった。
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教養があって、知識があって、文章を書ける人っていうのは、対象がヒトでもモノでも街でも概念でも、自分以外のものをずっと見つめて煮詰めて考えられる人であるのだろうから、私が求めているというか幻想する種類の優しさや寂しさを持ってるのかなあ。まあそんなお洒落な階層に自分はいないので分から...
教養があって、知識があって、文章を書ける人っていうのは、対象がヒトでもモノでも街でも概念でも、自分以外のものをずっと見つめて煮詰めて考えられる人であるのだろうから、私が求めているというか幻想する種類の優しさや寂しさを持ってるのかなあ。まあそんなお洒落な階層に自分はいないので分からないんだけど。
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