1,800円以上の注文で送料無料

おいぼれハムレット 落語世界文学全集
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1220-03-06

おいぼれハムレット 落語世界文学全集

橋本治(著者)

追加する に追加する

おいぼれハムレット 落語世界文学全集

1,430

獲得ポイント13P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2018/06/08
JAN 9784309729213

おいぼれハムレット

¥1,430

商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/05/07

長い落語である。 真冬のデンマーク。真夜中、城壁のてっぺんには、北風が吹きつける。「うー、さぶい。さみい! 出ねェなァ」と言いながら、父の亡霊を待つ、ご隠居のハムレット。それにお供するホレイショー。ともに齢80を過ぎている。のっけから、落語の名調子。 『ハムレット』の原作通りのオ...

長い落語である。 真冬のデンマーク。真夜中、城壁のてっぺんには、北風が吹きつける。「うー、さぶい。さみい! 出ねェなァ」と言いながら、父の亡霊を待つ、ご隠居のハムレット。それにお供するホレイショー。ともに齢80を過ぎている。のっけから、落語の名調子。 『ハムレット』の原作通りのオールスターキャスト。みな高齢だが、それぞれ自分の文脈、自分の世界で生きているのがすごい。大臣のポローニアスなんか、108歳だもんね。尼寺に行ったはずの娘オフィーリアも70過ぎてるし。でも、筋書きは一応原作に即して進行する。違うのは、だれも死なないことか(みな棺桶に片足を突っ込んでるけど)。 物忘れ、記憶違い、勘違い、遠い耳(でも悪口はよく聞こえる)、よろよろ、よぼよぼ、ふがふが。お互いに、だれがだれだかわからなくなりかけている。同じ名前の父親なのか、息子なのか、孫なのか(原作でもハムレットの父親はハムレットだったもんね)。そんな老人たちの交わす会話の妙。ことばのキャッチボール(あるいはすれ違い)に、笑いを通り越してただただ唸りまくる。さすが橋本治。 もしシェイクスピアがこれを知ったら、怒ったか抱腹絶倒したか(後者かもね)。でも、芝居でないところがよかったね。ちゃんとした落語だもんね。 (橋本治の「落語世界文学全集」はこの1巻で終わってしまった。もっと読みたかったのにな。残念至極。)

Posted by ブクログ