商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/05/29 |
JAN | 9784101374390 |
- 書籍
- 文庫
恋せよ魂魄
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恋せよ魂魄
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
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改めて、仁木英之氏をとんでもない作家だと思い知った。こんなに深く歴史を追ったベース上でこんなに魅力的なキャラクターを作り出してファンタジーの要素とユーモラスを混ぜて仙人と周りの人々を描き出すなんて神技過ぎる。 劉欣が最期に王弁に己の仙骨を譲り渡すシーンが最初で最後に二人が真に心を通わせた場面だったのだろうか。恋せよ魂魄なんて軽いタイトルに似つかわしくない、どえらい旅の展開になってきた。貂も王方平も人間と仙人の違いはあれど中身は同じ、現状に満足できない事だ。 タシの生死についてデラクが放った一言「このご時世に死ぬ時期がわかってるって、どれほど幸せなことかわかる?」が突き刺さった。 もしも劉欣が司馬承禎の弟子になるルートがあったなら、また違った流れになっていたんだろうか。 いつかまた再読したい。
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- ネタバレ
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王弁のやれることがどんどん増える。 本人は増長することもなく、そのときにやりたいと感じたことを一生懸命にやっているだけなので感じが良い。 ここまでシリアスな場面でも登場人物(特に善人)の死はあまりなかったので、今回少し毛色が違うと言える。 特に劉劤の死は途中からフラグたってたとは言え、しんどいね。 はじめは先生と王弁の旅についてくるのを邪魔だと思っていたけど、いつの間にか主役級の活躍をするようになってしまっていたね。 デラクはFF9の女王の姿が脳内で描かれていたがそれほど違ってはいないはず。
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『SLAM DUNKの最終話かと思った』 前作から一気に読み込んでしまいました。 薬師としての王弁、殺し屋として苦境に立つ劉きん。二人の葛藤に忸怩たる思いを残します。 好きですね。 どうすればいいのかわからないい。どう選択しても、明らかに誰かが不幸になる場面。 そういう場にな...
『SLAM DUNKの最終話かと思った』 前作から一気に読み込んでしまいました。 薬師としての王弁、殺し屋として苦境に立つ劉きん。二人の葛藤に忸怩たる思いを残します。 好きですね。 どうすればいいのかわからないい。どう選択しても、明らかに誰かが不幸になる場面。 そういう場になって、キャラクターが吐露する気持ち。 浅はかさでも、熟慮した結果でもどちらでも良く、心が揺さぶられます。 また、前半で意識されていたような、オムニバスな作風はありません。むしろ長編ものとして過去の旅路を総決算しなさいよ?と言われているような書きぶりです。 単古本の後書きで、指輪物語が引用されていました。行きて帰りし物語、故郷に戻った主人公王弁はもはや吐蕃に行く前の彼ではありません。どんな結末になるのか、後二冊です。 ちなみに冒頭の感想は、この作品ラストで思わず頭に浮かんだセリフです。ご存じの方は意図がわかるかと。
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