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天平の女帝 孝謙称徳 皇王の遺し文 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/05/29 |
JAN | 9784101296234 |
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天平の女帝 孝謙称徳 皇王の遺し文
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天平の女帝 孝謙称徳 皇王の遺し文
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孝謙天皇(称徳天皇)とは、聖武天皇と光明皇后の娘で奈良時代に天皇を2回務めた女性。怪僧・道鏡をはべらせ公私混同した女性天皇といわれることが多く、そういえば幼い頃に読んだ漫画日本の歴史のような本の怪しい流し目を送る絵が思い浮かぶ。 ところがこの小説は、正史(男たち中心の歴史)では貶...
孝謙天皇(称徳天皇)とは、聖武天皇と光明皇后の娘で奈良時代に天皇を2回務めた女性。怪僧・道鏡をはべらせ公私混同した女性天皇といわれることが多く、そういえば幼い頃に読んだ漫画日本の歴史のような本の怪しい流し目を送る絵が思い浮かぶ。 ところがこの小説は、正史(男たち中心の歴史)では貶められている孝謙天皇を女性が無理なく天皇の任を務められることを考え、さまざまに手を打った人として描いている。ストーリーテラーともいえ孝謙天皇に重用された和気広虫や吉備真備の娘・由利といった宮廷女官たちの、実態に合わせて男性たちと伍して宮中を営んでいく後ろ盾となる決まりをつくろうという動きも絡んでいたりして、男社会に立ち向かう女性たちという構図が時代を超えて現代と重なるかのよう。奈良時代から取り組んできた男女共同参画社会がいまだになされていないということでもある。いや、むしろこの小説で描かれている世界のほうがまだ、女性たちが生き生きと力をもち活躍できていたようにさえ思えもする。つまりこの小説は、奈良時代に舞台を借りて、既得権を放そうとしない男たちを糾弾しているのだ。 昔むかしは今よりもはるかに女性が活躍する時代だったともいわれる。この小説を読んでも、女であることの不自由を感じながらもそれを何とか乗り越えていくための仕組みをつくろうとしたり、歴史が歪められるのに抗い、才や真のある人が活躍できる世のなかをつくろうとする女性たちの輝きが感じられる。 孝謙天皇らの死にまつわるミステリーみたいな要素もあるし、ドロドロとした宮廷模様もあるけれど、孝謙天皇、広虫、由利、澪、巫女の明女などあっぱれな女性たちが動き回り、胸が空くようなさわやかな雰囲気が終始流れるストーリーだった。
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どこで気になったのか不明。でも手元にあって、先だって読んだ不比等の後日談として楽しめるかも、と思って着手。でも本作に流れる時代は、なんと称徳天皇亡き後がメインで、同天皇については回想の対象という設定。馳作品同様、いわゆる一般的歴史認識に対して、違った可能性を問うといった内容で、ミ...
どこで気になったのか不明。でも手元にあって、先だって読んだ不比等の後日談として楽しめるかも、と思って着手。でも本作に流れる時代は、なんと称徳天皇亡き後がメインで、同天皇については回想の対象という設定。馳作品同様、いわゆる一般的歴史認識に対して、違った可能性を問うといった内容で、ミステリ的な結構も盛り込まれていて、スリリングな味わい。でも人物造形はこっちの方がずっとリアルで、深い。それにしても、単純に”奈良時代”として記憶しているこの8世紀、何とまあ激動の時代だったのですね。更に興味は深まるばかり。他の作品にもあたってみたい。
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女帝に仕える高級女官、和気広虫の目線で物語が語られる珍しい形態。 主人公である孝謙天皇(称徳天皇)は死語である。 この時代の話は初めてなので新鮮。
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