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メタリック
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 短歌研究社 |
| 発売年月日 | 2018/05/01 |
| JAN | 9784862725851 |
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商品レビュー
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歌集。 セクシャルとその孤独と諦念とがあって強烈な言葉ではないけれど、何かギラっとした強い色に撫でられたような感覚を覚えた。 解説にもあったけれど、春日井健の匂いのする作品。孤高の美学のような、孤独や異端とされることを昇華する、そこに美を見出すのに際し、歪なことは歪として飲み込ん...
歌集。 セクシャルとその孤独と諦念とがあって強烈な言葉ではないけれど、何かギラっとした強い色に撫でられたような感覚を覚えた。 解説にもあったけれど、春日井健の匂いのする作品。孤高の美学のような、孤独や異端とされることを昇華する、そこに美を見出すのに際し、歪なことは歪として飲み込んで、それは諦めながらも生きているということに何かを見出そうとしているように感じた。 生きていたくも死にたくもないけれど生きているから生活している。誰かと寄り添う、目に映るものを事実として捉える。だからこそ読み手に焦燥というか、反抗というか、ザワザワと湧き立つ。 好きな歌集。
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装丁がとても素敵。岡村ちゃんの対談で俵万智さんが言及していたので読んでみた。 「むらさきの性もてあます僕だから次は蝸牛として生まれたい」、私もこれがお気に入り。 あと、「亜麻色の髪つんつんと逆立ててぬるい夜風に君が刃向かう」も情景が浮かぶし、そういう"君"を見...
装丁がとても素敵。岡村ちゃんの対談で俵万智さんが言及していたので読んでみた。 「むらさきの性もてあます僕だから次は蝸牛として生まれたい」、私もこれがお気に入り。 あと、「亜麻色の髪つんつんと逆立ててぬるい夜風に君が刃向かう」も情景が浮かぶし、そういう"君"を見ている著者の愛情が見えて愛らしく感じた。ユッケの卵を躊躇なく崩したり社会の荒波もへっちゃらだぜ!みたいに振る舞って見せるのもなんだか目に浮かぶようで面白かった。幸せになって欲しい。誰もみな全員。
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以前、著者をテレビで拝見してこの人どんな歌を詠むのだろうと興味を持っていた。 金髪で若々しく、頭の回転が早そうなやや早口のイケメンだった。 なのでこのデビュー歌集の、旧仮名遣いにちょっと面食らう。 イメージと違ったのだ。 初っ端から偏見ゴリゴリで恥ずかしい。 私には難しい歌も...
以前、著者をテレビで拝見してこの人どんな歌を詠むのだろうと興味を持っていた。 金髪で若々しく、頭の回転が早そうなやや早口のイケメンだった。 なのでこのデビュー歌集の、旧仮名遣いにちょっと面食らう。 イメージと違ったのだ。 初っ端から偏見ゴリゴリで恥ずかしい。 私には難しい歌も多い。 が、むせ返るような濃厚な相聞歌(恋の歌)多し。 ゲイとして生きている彼の言葉にならない思いまで伝わってくるような気がしてしまう。 冒頭の短歌研究新人賞受賞の連作『無垢な日本で』が特に好き。 何首か抜粋。 [家々を追われ抱きあふ赤鬼と青鬼だつたわれらふたりは] [革命を夢見たひとの食卓に同性婚のニュースは流れ] [ママレモン香る朝焼け性別は柑橘類としておく いまは] [ほんたうの差別について語らへば徐々に湿つてゆく白いシャツ] [ぬばたまのソファに触れ合ふお互ひの決して細くはない骨と骨] [赤鬼になりたい それもこの国の硝子を全部壊せるような] [東京はやつぱりいいね人間が赤や黄色の羽根持つてゐて] [どれほどの量の酸素に包まれて眠るふたりか 無垢な日本で] 解説の歌人・水原紫苑さんが偏愛する歌が私もいちばんのお気に入り。 [むらさきの性もてあます僕だから次は蝸牛(くわぎう)として生まれたい] カタツムリはオスとメスの区別はなく、一個体がオスでありメスである。 もしかしたら、人間より「完璧」で「自由」な存在かもしれない。 一度見たら忘れられないインパクトのある装丁は鈴木成一さん。
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