持たざる者 集英社文庫

金原ひとみ(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2018/05/18
• JAN: 9784087457377

商品レビュー

2024/09/24

大変だった時期のことや感覚って、時間を経て薄らいでもうあまり思い出せなくなる。
4人の人が描かれるこの本で、4番目の朱里の章が一番印象深かった。
自分の未来が抗えようのない形で規定されることに不安を覚えたり、自分だけの人生が複雑に思えたり。でもある日突然、雲が晴れたように好転したり、そんなものなのかもなーと思う。
何かを持っているように見えるのは、他者からの視点であって、自分はそこにあるものに、ただ必死に向き合ってるだけなのかも。

2024/09/07

いつも小説はタイトルで読むものを決めるんだけど、これは3回目だった。半分くらいまできて読んだことあることに気づいた。
いろんな人の視点で見れて面白い

2024/08/27

４人のそれぞれの視点で描かれる4つの短編集。
1人目と4人目の話しが陰鬱で好き

1人目は、地震の放射能の対応を巡って起こりだすすれ違い。

早く家から出ていってほしいって切実に願う4人目の話し、毒っ気もあってあまりにも金原ひとみ氏の得意領域すぎる