商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2018/05/17 |
JAN | 9784334912239 |
- 書籍
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無暁の鈴
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無暁の鈴
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商品レビュー
3.8
19件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
書評が目に留まり図書館で借りました 初めての著者です 余りにも孤独な主人公が辛かったです 険しい山や離れ小島 厳しい自然と暮らし でも「飢饉」の描写は想像を超えていてつらすぎました 一度も「飢え」を知らないのですから 仏道を捨てまた仏道へ そしてついに「即身仏」 すさまじすぎてこれも想像を超えました 読み応え十分の本 ずっしりと読み終えました ≪ 暁は 見えぬ暗闇 鈴の音 ≫
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無暁と言う男性の波乱万丈な人生を骨太に描いた作品。私が今迄読んだ西條氏の登場人物とは全く違っていた。特に八丈島や羽黒山の荒々しい自然描写と無暁の生き方が重なり読み進めるのが辛い位感情移入してしまった。「鈴」にたどり着く場面は号泣。
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無暁という一人の男の波乱万丈な生涯を描いた物語、ですが、あらすじを簡単に読んだだけで読み始めてしまった私には、予想外過ぎるほどの波乱万丈な生涯で、タイトルの「鈴」に行き着いた際は呆然としてしまった。才覚に恵まれながらも不器用なほどに誠実で真っ直ぐな無暁に、普段なら怒りに任せた行動...
無暁という一人の男の波乱万丈な生涯を描いた物語、ですが、あらすじを簡単に読んだだけで読み始めてしまった私には、予想外過ぎるほどの波乱万丈な生涯で、タイトルの「鈴」に行き着いた際は呆然としてしまった。才覚に恵まれながらも不器用なほどに誠実で真っ直ぐな無暁に、普段なら怒りに任せた行動をとる主人公を一歩引いた形で見てしまう私なのに、どっぷりと感情移入して読んでしまい、しのという娘や、相棒の万吉が亡くなる場面は涙、涙のティッシュの山。一度捨てたはずの仏道に、流刑地の八丈島で再び身を投じ、貧しいながらも静かに暮らす一時の場面は、息苦しさから多少解放されたものの、20年以上もの月日の消費はやはり残酷。その後の修験道、果ては即身成仏の境地に至るまで、無暁のひたむきさ、ストイックさには頭が下がると同時に、何かもう少し生きることへの執着を感じさせるような幸福感を味わせてあげたかった、と感じました。悟りを開いた神仏のあるがごとく、ではあるけれど、最期の生への足掻きとも思える無暁の姿には人間らしさが見えて良かった。今はただ、無暁の鈴の音を心の中で噛み締めたいと思います。
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