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はじめての沖縄 よりみちパン!セ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新曜社 |
発売年月日 | 2018/05/05 |
JAN | 9784788515628 |
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はじめての沖縄
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はじめての沖縄
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商品レビュー
4.2
39件のお客様レビュー
著者との出会いは、社会学者としての仕事であるブルデューのディスタンクシオンを解説したテレビ番組とそのテキストだった。本書は、社会学分野での質的研究やフィールドワークの過程から生まれた、大変親しみやすい副産物のようだと思う。読了後、作者が綴ったような社会学的な眼差しを体得できれば、...
著者との出会いは、社会学者としての仕事であるブルデューのディスタンクシオンを解説したテレビ番組とそのテキストだった。本書は、社会学分野での質的研究やフィールドワークの過程から生まれた、大変親しみやすい副産物のようだと思う。読了後、作者が綴ったような社会学的な眼差しを体得できれば、豊かな生活が送れるような気がした。具体的な視座は、例えば「境界線」という「人びとの歴史的経験や日常的な生活世界を規定し、出会いや葛藤を演出」する概念(p.19)、「立場性」(p.23)、「沖縄の内部に存在する、階層的な分断と反発」といったものである。今後、私たちが様々な視角で社会学的に沖縄を考えても、「私たちはは『単純に正しくなれない』のだ、という事実」(p.242)に気づかされる、という見通しも得ることができた。
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岸先生の語りと沖縄の方々の語り。知っていたようで何も知らなかった沖縄のこと。知ろうとすることの、知ろうとし続けることの大切さを思った。
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若いときに沖縄の魅力にはまり、沖縄に恋い焦がれる「沖縄病」にかかった著者は、その後社会学者になり、沖縄で生活史の社会調査も行うようになった。そして、沖縄の人びととの付き合いや聞き取りの調査を通して、沖縄についていろいろなことを考えてきた。本書はそんな著者が沖縄について考えたころ...
若いときに沖縄の魅力にはまり、沖縄に恋い焦がれる「沖縄病」にかかった著者は、その後社会学者になり、沖縄で生活史の社会調査も行うようになった。そして、沖縄の人びととの付き合いや聞き取りの調査を通して、沖縄についていろいろなことを考えてきた。本書はそんな著者が沖縄について考えたころを書いた本。 基本にあるのは、沖縄と本土の非対称性。ウチナンチュとナイチャー、日本でありながら本土と境界のある沖縄、差別されている沖縄。 多くの沖縄の人びとの「語り」を著者は聞く。「その語りは、沖縄の失業率や成長率、労働力率、産業構造といった経済的な指標や、あるいは復帰運動や基地反対運動といった政治的な問題、あるいは、武力侵略、沖縄戦、米軍による統治、日本復帰といった歴史的な出来事などの、沖縄独自の「歴史と構造」の問題へと、私たちを導いていく」(163頁)。このような生活史が語る人生の物語と、巨大な歴史や構造の物語とを、架橋しなければならないと、著者は考えていく。 文化的DNAや気候風土、沖縄人気質といったもので、「沖縄的なもの」、「ほんとうの沖縄」といったものに安易に還元しがちであるが、著者は沖縄の「歴史と構造」に結び付けて考えなければならないという。 平易な文章、著者撮影のたくさんのモノクロの写真と、サクサク読み進めることができるが、本書を読んでいると、特に本土の人間に対して、とても重い問いかけがされていると感じます。沖縄のことを考える上で、多くの示唆を与えてくれると思います。
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